コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.257

◎パネル討論<東京国際市民マラソンをデザインする>お知らせ その3
〜日本の国際市民マラソンは、ゴールの後はお花見スタイルで酒盛り?〜
 増島みどりさんの「シドニーへ 彼女たちの42.195km」を読み始めました。Number誌の1999年12月16日号から2000年11月30日号に十数回掲載された内容を大幅に加筆修正された、との断りがあります。このNumber誌は読んだことがないですね。書店で並んでいるのは知ってましたが。

 最後まで読み切っていませんが、高橋尚子さの恩師・小出監督のシドニーのマラソンコースの情報収集の綿密さが紹介されています。コースの縦断勾配、平面線形、路上の舗装状況・・・・です、五輪本番まで10回の試走を実施したとか、このような対策は五輪マラソンの金メダルを狙うなら、当たり前の準備だと思うのですが、市橋陣営や山口陣営は、あまり綿密なコ−ス調査は実施していなかったようです。

 私は、94年8月28日に第1回シドニー・シティマラソンを走っています。五輪本番のコースとは完全に一致していませんが、ほぼ似通ったコースでした。午前7時にハーバーブリッジの向こうからスタートしています。確か、シェイプアップ・ガールズが四人揃って参加していました。25kmまで、ボストンマラソンの優勝者の山田敬三さんと競り合ってましたが、その後はヘトヘトになっています。

 この時のマラソン・ツァーの添乗員の女性が肝っ玉の座った方で、ゴールした競技場にドーンと酒盛りの準備がしてありました。アイスボックスにビールが詰まっています、ゴールしたツァー仲間が車座になって、一杯やり始めました。こんな光景は、日本のマラソン大会ではお決まりの物で、珍しくも何ともありませんが、海外マラソンとなると、野外で車座で一杯やる光景はまずお目にかかれません。ですから、他の日本人ツァーや豪州人の方々が呆れた顔で、宴会の場の脇を通り過ごします。

 東京国際市民マラソンは、やはり日本の酒飲み文化を象徴して、ゴールしたらその場で一杯やり始める、お花見スタイルも考慮に入れる必要がありますね。

 <千客万来の走り屋・道楽衆> 街づくりランニング商会  藤田 俊英 (01/01/31)

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