コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.254

◎東京構想2000〜千客万来の世界都市をめざして〜先駆け編 その10
〜生まれて初めての対談は、<建設現場の足場の安全>がテーマでした〜
 生存力を高めたいと願う高齢女性の選挙民が望む行政スタイル、社会基盤施設整備って、一体全体どんなんでしょうか?これをテーマにして昨年1年間、日刊建設通信新聞と月刊建設オピニオン誌の連載を掲載し続けました。結論は、日本にはお手本は見つけにくいけど、米国には一杯ありまして、例えば高橋尚子さんが高地トレーニングの合宿拠点にした、コロラド州の州都デンバー近郊のボールダー市のクリークに沿った<走りたくなる専用歩道〜ランニングトレール>です。

 で、こういう連載を続けていますと、意外な所からレスポンスが来ます。1月23日の火曜日、生まれて初めて対談を経験しました。相手は全国仮設安全事業協同組合の理事長の小野辰雄さんで、二人の間を、国士舘大学の建築学科教授の三浦延恭さんが司会者として取り持って頂きました。依頼主は工学書で有名な彰国社が発行している月刊<建築・施工>の編集長で、対談のテーマは<21世紀の足場安全>です。

 皆さんも街角でよく見かける建築現場の仮設足場、実はこの足場から落下したりして死亡される労働災害が多いんです。年間2千人弱が労働災害で死亡されていますが、建設業は8百人を占めます。その中でも墜落・落下や飛来・落下や崩壊・倒壊という足場絡みが4百人以上にもなります。それでどうしたら、足場関係の労災死亡事故が現象するかを対談したわけです。

 <足場=足+場>ですから、<場>をしっかり備える観点からの発言がが小野さんでして、職人さんの<足>をしっかりさせる観点が私でした。いちおう、25歳から40歳近くまで建設現場で現場監督やってまして、安全管理にはうるさい監督さんでしたから、昔を思い出したりしながら対談を進めました。

 対談の中身はクドクドと紹介しませんが、対談が終わって、建設現場にもっと最新的なスポーツ生理学というか、体育学を導入するのが急務であると確信しました。

 <千客万来の走り屋・道楽衆> 街づくりランニング商会  藤田 俊英 (01/01/27)




前のページへ戻る