コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.252

◎東京構想2000〜千客万来の世界都市をめざして〜先駆け編 その8
〜生活能力は人間力、生存能力は動物力なる英語訳をひねり出し〜
 97年11月29日にTBSが3時間の特別番組<人間とは何か?>を放送しています。多くの動物の生と死の映像が繰り返し出てきます。動物は、事情はともあれ、「動けなくなると死に至る」のです。老若男女の区別はありません。番組最後に森本テツローさんのナレーションが入ります、「人間として行き詰まったら、動物として出直そう!」・・この台詞を思い出しました。

 それで、こういう英語訳をひねり出しました。
 <生活力>=<人間力>=human power
 <生存力>=<動物力>=animal power
これは、非常に理解させやすい訳語でした。で、土木学会の発表のさいのOHPにも、この訳語を挿入しました。そして、私の言う<エアロビクス・インフラストラクチャー>=<気持ちよく汗のかける社会基盤>とは、<生存力>=<動物力>=animal power、を高める社会基盤であると、発表しました。

 ランニング学会会報・第16号の16ページに、私の金原先生の基調講演レポートが掲載されています。最後の7行を紹介します。

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 生活能力と生存能力の区別を明確にされた基調講演です。高齢に伴い、ヒトは生活能力に不安が過ぎります(=人間として行き詰まる)、その前から生存能力(=動物として出直そう)を育んでいたら怖いものなしです。残念ながら、「人間として行き詰まったら、人間として出直すんだ!」と、子供の頃から教えられます。「動物として出直そう!」の真意が理解できず、「みっともない真似ができるか!」と、結局、体を動かしません。

   日本は、皆が生活能力を高める社会基盤整備を進めてきた結果、高齢社会の生活の国中不安だらけです。金原先生流に、今後は、生存能力を高める社会基盤整備が急務です。

 <千客万来の走り屋・道楽衆> 街づくりランニング商会  藤田 俊英 (01/01/24)




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