コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.246

◎東京構想2000〜千客万来の世界都市をめざして〜先駆け編 その2
〜健康寿命(65歳における平均自立期間)が政策指標に新登場ですよ〜
 東京都庁の第1庁舎3階の本屋で、<東京構想2000〜千客万来の世界都市をめざして>を購入しました。概要版が230円、詳細版が500円でした。編集は政策報道室計画部、発行は政策報道室都民の声部情報公開課です。概要版の最後の見開き2ページには、政策指標一覧が掲げられています。ランニングに関係するのがないのは当然ですが、目新しい指標を見つけました。

 <地域にケア能力を高め、可能な限り自立して生活できる社会を実現する>という政策の中で、健康寿命(65歳における平均自立期間)なる指標が登場しています。1995年は、男15.4歳の女18.6歳で、その差は3.2歳したが、これを2015年には、男16.8歳の女20.5歳、その差3.7歳にする目標です。簡単に考えてましょう。2015年には、65歳の東京都民は、男81.8歳の女85.5歳まで平均して自立できるようになります。本当にそうなるのでしょうか。

 概要版5ページには、東京都の人口ピラミッドの推移が掲載されています。2015年の推定ピラミッドが薄い赤のグラフで示されています。男女とも二つの山があります。団塊世代と団塊2世の山です。団塊世代が、2015年には丁度65歳を過ぎています。と言うことは、先の健康寿命を政策指標に選定した東京都の本音がくみ取れます。頭数の多い団塊の世代が高齢者になって寝込まれると、何かにつけて金が多く懸かるから、せめて自分の身の回りのことは自分でできるよう自立してくれ、ですね。この政策の本音に、東京ロードランナーズクラブは参加と協力しましょう。

 <東京構想2000〜千客万来の世界都市をめざして>の性格が示されています。「・・都民、企業、区市町村、国などに対して、都がめざす方向を示すことにより、その参加と協力を求めていくものである。」泣かせる文句です。都民、企業として東京ロードランナーズクラブは、健康寿命(65歳における平均自立期間)なる指標の目標達成に向かって、参加と協力を申し出ます。その中身は、次回です。

 <千客万来の走り屋・道楽衆> 街づくりランニング商会  藤田 俊英 (01/01/15)




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