コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.241

◎第3千年紀・元旦、大江戸夢舞いマラソンに70人が新春駆け 第5幕
〜元旦に4時間30分で42キロ、見かけた和装のご婦人がたった二人〜〜
 駒形橋東詰めに出て、隅田の川淵を進み、吾妻橋でアサヒビールのキントン雲を仰いで隅田公園に入ります。強風が真向かいです。桜橋を渡りますが、橋の上で、孫と爺さんがタコ上げに夢中です。浅草に出ますと、ドっと人が繰り出しています。雷門の前は、車両が規制されてホコテン状態になっています。それにしても、ここまで2時間近く走っていますが、和装のご婦人を全然、見かけません。

 国際通りから事問通りに入ると。お寺ばかりですね。不忍通りから春日通りと、始めての道ばかりで、手渡された地図と首っ引きで進みます。湯島天神も参拝客が繰り出しています。歩道が混んで、走れません。春日町の交差点に来ました。25キロ通過えす。ここから先は、走り慣れた道を進んで代々木公園を目指します。皇居内堀に入ると、明日の一般参賀の準備中でした。やはり、皇居周りの歩道には、新春ジョガーの姿が多いですね。

 35キロ地点が、原宿の神宮前交差点で、人出が多くて全く走れません。若い人たちが、いつもの格好で繰り出しています。そう言えば、ここは、年がら年中お正月みたいな所ですね。あと7キロ、渋谷駅をグルっと回って、宇田川町から代々木公園に到着しました。4時間30分の、21世紀&第3千年紀の元旦マラソンでした。

 全部、歩道を進みました。歩道と車道はあっても、走道はありませんから仕方ありません。走りながら、<道路=道+路>を考えていました。九州東海大学の渡辺千賀恵教授によると、昔は<道>と<路>は別物で、道とは人がわき目もふらずに進むミチで、転じて東海道というような幹線のミチを表すようになった。路は、足と各(=人)の組み合わせで、人が足で進むミチを意味します。ですから、各人が足で走って進むミチは、走道よりも<走路>と呼んだ方が、語源的に正しいことになりますね。

 <大江戸で夢舞う走り屋・道楽衆> 街づくりランニング商会  藤田 俊英 (01/01/07)




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