コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.237

◎第3千年紀・元旦、大江戸夢舞いマラソンに70人が新春駆け 第1幕
〜お台場の人工海浜に幟が旗めき、富士山が顔出し、ランナーが臑自慢〜  
 元旦の朝8時過ぎ、新橋駅から「ゆりかもめ」に乗って、東京臨海副都心の<お台場海浜駅>で降ります。乗客はまばら、若いカップルが数組混ざっています。快晴で強風が吹き付ける海浜公園は人影がなく、レインボーブリッジの向こうに、うっすらと富士山が望めます。そのブリッジの遊歩道の入り口手前に赤と黄色の幟が2本、威勢良く旗めいています。

 波打ち際に沿って、人工海浜が湾曲しています。その先の第3台場に向かって歩き始めます。2本の幟に近づくと、<アキレストラッククラブ=ATC>と<明走会=MK>と描かれていて、数人の新春ランナーが、早々と勢揃いしています。本日、21世紀&第3千年紀の元旦の朝10時から、<大江戸夢舞いマラソン>がひっそりと開催されます。ATCの大島さんとMKの夜久さんが、ドロナワで進めた企画が実ったようです。10時になるにつれ、頭数が増えてきます。

 異業種交流会ランナーのMKと障害者ランナーのATCがジョイントして、花のお江戸の目抜き通りの歩道を縫って走る、東京国際市民マラソンの開催実現を念頭に置いたランナーによる手作りイベントが始まります。大島さんが、毎日新聞紙面で紹介された、ニューヨーク・シティマラソンに参加した障害者の方々も混じっています。

 海外の一流都市のシティマラソンに参加した皆が持つ疑問、「なぜ日本の東京で、一般市民ランナーが参加出来る目抜き通りを走るフルマラソン42キロが開催されないのか」、理由は簡単いです。警察庁と日本陸連が勝手に結んだ<ランニングに関する道路使用許可の総量規制>があるからです。「わしら、陸連なんかに入ってまへんから、そんなん関係おまへんやろ」てなことを言ってもラチがあきません。

 それなら一般市民ランナーで作りましょう、これがこの大江戸夢舞いマラソンを企画した大島さんの凄いところで、10時を過ぎて、スタートしてしまいました。

       <大江戸で夢舞う走り屋・道楽衆> 街づくりランニング商会  藤田 俊英 (01/01/02)




前のページへ戻る