コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.231

◎ワイキキ海浜、観光プロムナードを道楽衆がCIVIC駆け 第7幕
〜常夏のリゾート、マラソンスタートは大魔人佐々木が愛嬌を振りまく〜
 大会当日10日は午前2時にコールが鳴ります。ストレッチや身支度や朝食を済ませて、3時過ぎにカピオラニ・パークの所定のバス乗り場に向かいます。黄色の車体のスクールバスがズラっと並んでいます。まだ行列は短く、スンナリとバスに乗ってアラモワナ・ビーチパークまで送ってもらいます。4時前にバスから降りて、パークの芝生広場を横切って、大通りのスタート地点に着きます。

 一応、ゴール予定タイムの早い順に前から並ぶのが相場ですが、大抵の人はそんなことは気にしません。ですから、どう見てもマラソンの初心者が、3時間以内にゴールするランナーが並ぶ地点で平気で座り込んでいます。とにかく、日本人が目に付きます。パーク側の水路際には仮説トイレがズラズラっと並んでいます。このトイレは中に照明がありませんので、扉を閉めると真っ暗闇の中で手探りで、ことを終えることになります。

 5時前になって、特別ゲストにマリナーズの佐々木選手が・・とのアナウンスが流れます。「なんやて、大魔人がホノルルマラソンを走るんかいな」とか、隣の大阪のオっさんが、見当はずれの言葉を発しています。で、号砲が鳴って、夜空に打ち上げ花火が炸裂して、2万7千人が走り出します。まだ、空は真っ暗闇です。当たり前ですが寒くありません。風は大した物でありません。暑い日になりそうです。

 コースはアラモアナ大通りを西に進んでアロハタワーからダウンタウン地域に入り、カピオラニ通りを東に戻ります。3マイルを過ぎてスタート地点を通過し、カラカウア通りをワイキキを過ぎて、カピオラニ公園に入って6マイルです。ここからダイヤモンドヘッドの麓を回る坂道が続きます。この当たりで、周りが明るくなり始めます。11マイルからハイウェイに上がります。時折、真正面から朝日が顔面を直撃します。そろそろ、トップ集団とすれ違う頃です。

 <常夏のホノルルで走り屋・道楽衆> 街づくりランニング商会 藤田 俊英 (00/12/24)




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