コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.228

◎ワイキキ海浜、観光プロムナードを道楽衆がCIVIC駆け 第4幕
〜常夏のリゾート、真昼のアラモアナ・ビーチパークに女子高生がカヌー担ぐ〜
 まずはアラモアナ・ハワイズ・センターで腹ごしらえです。有名な1階のフードコートでシーフード・スパゲッティを頂きます。味は二の次で、とにかく腹は膨れて、外に出て、大通りを横切ります。アラモアナ・ビーチパークは東西が1キロ余りの細長い敷地で、西の端が半島状に海に突き出ています。カピオラニ・ビーチパークに比べると、人影はまばらですね。

 大通りに沿った水路があって、その横に歩道が続いています。歩道の途中で芝生広場に出て、海岸に向かいます。ものの見事な人工海浜が目の前に開けます。お台場の海浜公園は足下にも及ばない出来映えですね、砂浜の白と海水の青さが東京港と雲泥の差です。前方にワイキキビーチの高層ビル群とダイヤモンドヘッド、白砂の海岸線がユッタリと右手に弧を描いています。やはり土曜日の昼時ですから、芝生の上の木陰では、バーベキューパーティを楽しんでいるグループもいます。

 半島状のマジックアイランド地域に入ります。歩道を走る方の姿が目に入ります。日本人ランナーでなく、地元の方々ですね。このあたりは豪華なコンドミニアムが多いので、そこの住民なんでしょうか。一見して、知識職業に携わっている気品がランニングフォームに現れています。日本人は苦手な腰高で内股、垂直軸がピシっと決まった藤原ノリカンな肢体です。

 半島の突端に出ました。目の前の海面を、ハワイ独特の外側の補助フロートの付いたカヌーが数隻、進んでいますが、どれもこれも漕いでいるのはハイスクールな女子たちです。リーダーの号令に従って、整然とした漕ぎようでアラワイ・ヨットハーバーの入り江の中を進みます。ジョグブラに短パンという出で立ちが、カヌーにピタリですね。ヨットハーバ−に沿った歩道を進むと、彼女たちがカヌーを陸揚げする光景に出くわします。20人位で頭の上に担ぎ上げて、陸揚げする力強さにため息が出ます。それにしても、男の子の姿が見えません。

 <常夏のホノルルで走り屋・道楽衆> 街づくりランニング商会 藤田 俊英 (00/12/22)




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