コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.225

◎ワイキキ海浜、観光プロムナードを道楽衆がCIVIC駆け 第1幕
〜常夏のリゾート、ハワイのワイキキビーチは土木屋が作った人工海浜〜
 少し遅れましたが、第28回ホノルル・マラソンに参加したレポートを一席走談させて頂きます。35年前の、加山雄三の<ハワイの若大将>を映画館で見た興奮が蘇って来ます。なんせ高校生になるかならないかの頃で、テレビでは日曜日の夕方、ロート製薬が提供していた<夢のハワイにご招待、アップダウン・クイズ>が人気を呼んでいました。ああそうそう、思い出しました。舟木カズオと本間千代子が東映映画で競演した<夢のハワイで盆踊り>、なんてのがありました。そんで、カズオと千代子が<週間平凡とか週間明星>の芸能誌の表紙をハワイアン・ファッションで飾っていました。またまた、思い出しました。・・ええかげんで、先に進みましょう。

 12月8日の午後9時、成田発のNW009便は満員です。一見してランナーとわかる方々が大挙しています。離陸してから大急ぎで、ハワイのオアフ島の観光案内を読みあさります。観光パンフレットの中にワイキキ周辺の鳥瞰図があります。よくよく見ると有名なワイキキ・ビーチはどう見ても、人工海浜ですね。その北側には、延長2キロくらいなアラワイ運河とかも見えます。かってのハリウッド映画の<ブルーハワイ>なんてのも思い出します。

 私の今回のホノルル・マラソン参加は、マラソンそのものよりも、こう言った米国流の産業政策としての集客観光政策、それを支える観光土木施設、この施設を優雅華麗、豪華絢爛、阿鼻叫喚、絶叫彷彿・・に見せるハリウッド映画産業との連携を実地に調査することです。この当たりは、最近になって日本も気づき始めましたが、夜目遠目ではワイキキビ−チにそっくりな「お台場海浜公園」も、近づくと真っ黒な東京湾の海水が不気味にうねって、興ざめしますね。

 パールハーバーの南にあるホノルル空港に到着します。現地時間は12月8日の8時過ぎです。と言うことは、1日前の12月7日の今頃、パールハーバーの戦艦アリゾナ記念館で、毎年開催される真珠湾奇襲攻撃の慰霊祭が始まっていたんですね。1日違いでした。バスでワイキキに向かうハイウェイの途中、北の山塊を見やって、あの山の向こうから、日本の連合艦隊の艦載機が飛んできたんだ、と実感します。

 <常夏のホノルルで走り屋・道楽衆> 街づくりランニング商会 藤田 俊英 (00/12/21)




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