コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.219

第31回NYシティマラソン、町づくるランニングレポート 第22幕
  「道路をスポーツに解放しよう/誰もがもっとスポーツを楽しむために」報告

 12月1日、東京虎ノ門の日本財団ビル10Fホールで標記スポーツセミナーが開催されました。会場にはざっと百人が集まっています。参加者リストが配られていて、7/21の東京都庁での<産業振興ビジョン・シンポジウム/市民がつくる国際マラソンは都市観光・産業振興の切り札となるか>に出演されたパネリストの方々も参加されていることがわかりました。

 基調講演は毎日新聞特別委員の大島幸夫さんです。お馴染みの大島節が冴え渡ります。日本陸連と警察とマスコミをまな板に乗せてズバっと切り込みます。大島さんは東京シティマラソンを<夢舞い都市を>でデザインしました。

 YU:ユニバースなこと 〜健常者も障害者も、老いも若きも
 ME:メインストリート 〜都心のド真ん中を走るコース
 MA:祭り 〜豊年満作秋祭り!仮装もあります、バンドも出ます
 I :粋な 〜イキでお洒落なランナー
 TO:東京 〜ズバリTOKYO
 SI:市民 〜行政を当てにしない
 WO:OWN−RISK 〜自己責任

 引き続き討論会で、東海大学の宇佐美先生、トライアスリーターの白戸太郎、主催者の笹川スポーツ財団の常務理事に大島さんが参加します。この内容は一言で言えます。「スポーツがらみで道路専用許可を取得する困難さ」です。その理由は二つ。
 1.警察と陸連が道路専用に関した総量規制を結んでいる事実
 2.その他の市民の理解がない

 おかしな話で、陸連が日本の道路をスポーツで利用したい方々を代表して、警察と自分勝手に総量規制を結んでいたんですね。で、市民ランナーが、どこそこで大会を開催したいからあそこの道路を使わせて下さいと警察に申請すると、「すでに総量規制を陸連と交わしていますので、それはシンドイ話ですね」となるわけです。

 埼玉新都心のジョン・レノン・ミュージアムに行きますと、30年前のNYでは警察やある種の市民はジョンに手ひどい仕打ちを与えていたことがわかります。その頃にフレッド・リボーさんがセントラルパーク4週のNYCマラソンを開催し初めています。そのうち警察も協力する現在のNYCマラソンになっています。となりますと、東京でもセントラルパークを周回する百人規模の大会からスタートすれば、その内に警視庁も協力して頂けるかもしれません。

 < NYマンハッタンを走り屋道楽衆 街づくりランニング商会 藤田 俊英> (00/12/4)




前のページへ戻る