コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.218

第31回NYシティマラソン、町づくるランニングレポート 第21幕
  「TOKYO NIGHT WALK 2000 完歩レポートですよ」

 日経新聞夕刊のお知らせ欄で12/2〜3にかけての標記イベントを早速申し込みました。主催は<国境なきランナーズ>で、私たちの<街づくり・走り屋道楽衆>となるで肌合いに異なる集団とお見受けしましたが、そこは「怖い物見たさ」です。天候に恵まれました、雨風なしの曇天で寒くなし。午後7時に新宿中央公園にイソイソと出かけます。受付にランニング大会とは、大きく異なるファッション集団が揃っています。千円の参加費でエネルゲンと仏国製石鹸とホカロン2袋を頂きます。

 手渡された地図を見ます。山の手線一周の80%って感じのコースです。私はマラソンのトレーニングの一環ですので、30キロを5時間で終えるつもりです。午後8時少し前に出歩し、甲州街道を新宿駅を越えて明治通りに出て南下します。千駄ヶ谷、原宿、渋谷と人通りの多い歩道をスタコラっと進みます。曇り空の隙間から、一筋の下弦の月が時たま愛嬌を振りまきます。

   渋谷を過ぎますと、渋谷川〜古川の川筋に沿って芝公園まで。途中、一の橋で第1チェックを受けます。この当たり、開業したばかりの麻布十番駅のご近所です。古川筋から離れて、箱根駅伝コースに入ります。いつの間にか東京タワ−の照明が消えています。歩きながら、ひたすら演歌のCDを聞いています。山川豊の<アメリカ橋>、都はるみの<邪宗門>、小谷未来の<時雨の雨>、田川寿美の<哀愁港>と98年のヒットソングです。

 日比谷公園の一角が第2チェック、そそくさと大手町、小川町、お茶の水を通り本郷通りに入ります。東大の赤門前が18キロで日付が変わりました。予定より1時間オーバーしています。んで、ピッチを上げます。気温が上がってますね。手袋を脱ぎます。不忍通りに入って護国寺の前から日本女子大学の横を進んで、第3チェックが24キロです。午前1時、あと6キロを1時間で行ってと胸算用を立てて、再び明治通りに入ります。真夜中ですが、人通りが増えます。早稲田界隈近くです。

 花園神社で道を変え、歌舞伎町の喧噪を物ともせず出歩地点の新宿中央公園に辿り着いたのが2時03分でした。走った方が楽ですね。んで、どなたもいらっしゃらないので、渋谷本町の寝倉に戻って一杯やって寝ました。起きたら、ジョンレノン博物館じゃないミュージアムに行きます。

 それで桑名の松岡さん、桑名のナイトウォークは40キロにしましょう。30キロちゅうのは、どうも中途半端な距離で、昔の旅人が1日に進んだ十里=40キロを推奨いたします。

 < NYマンハッタンを走り屋道楽衆 街づくりランニング商会 藤田 俊英> (00/12/3)




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