コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.213

第31回NYシティマラソン、町づくるランニングレポート 第16幕
 11月5日は日曜日、午後4時前にセントラルパークを出ます。パークウェストの路上は、出場したランナーと関係者の待ち合わせ場所になっています。アルファベットのAからZまでのプラカードがズラ〜と並んでいて、家族や恋人がランナーの帰りを待っています。当然、ヒシと抱き合っている男女二人の姿も見えます。日本とちがうのは、抱き合っている女性の方が、出場したランナーだということです。

 ランナーは全員、バスでスタッテン島のスタート地点に行っていますから、セントラルパークからの帰りはどうするかと言うと、ちゃんと主催者とNY市がホスピタリティーな手段を講じています。メトロにバスが無料で乗車できます。ナンバーカードを見せればOKです。簡単な事です。NYCの都市観光行事の最高峰の、シティマラソンに出場した立役者を実に大事にしますね、この国の行政マンは。それに比べて、おっと、しょうむないボヤキは止めましょう。

 ミノルタを構えて、セントラルサウスのエセックス・ハウスの前で陣取ります。続々とゴールを目指すランナーの姿を映し、声援を送ります。どんなランナーが、声援しやすいタイプかを探ります。5時間以上掛かってゴールする方々ですが、千差万別、各人各様ですね。それでも、声援しやすいランナーには、簡単な共通ポイントがありました。今まで気付きませんでした、前からよく見える上着の胸付近に名前を描いています。これを見て観客が叫ぶわけです、「Go〜!タロウ」とか「Nice Run!ハナコ」ってな具合に。

 暗くなったので、ヒルトンに戻って、完走パーティに出る準備をします。このツァーの呼び物は、酒が飲み放題な完走パーティでして、今回はインド料理屋で開催です、まさかカレーライスで飲み放題じゃ〜ないでしょう。同室の佐々木さんも、戻ってきました。なかなかお洒落な方で、ちゃんとパーティに出席する衣装をお持ちです。私は、成田に集まった時の姿で、いそいそと<ボンベイ>に向かいます。

 < NYマンハッタンを走り屋道楽衆 街づくりランニング商会 藤田 俊英> (00/11/21)




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