コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.206

第31回NYシティマラソン、町づくるランニングレポート 第9幕
 11月4日土曜日の午前10時過ぎ、国際フレンドシップ・ランはセントラルパーク内の豪華レストラン、タバーン・オン・ザ・グリーンがゴールです。入り口の前で紙袋に入ったランチボックスと飲み物を受け取って、さっそく歩きながらパクつきます。周辺では、そこかしこでTシャツの交換や写真の撮し合いが始まっています。

 一息付いて、パークの外に出て8番街を南に向かっていますと、前方から数台のパトカーと1台の白バイに護衛された1台の車椅子ランナーがやって来ます。白いTシャツに赤い楓の葉っぱのマーク、カナダの女性でした。ユックリと進んで来ます。沿道からは、ヤンヤの喝采です。本人は相当バテていて、顔がゆがんでいます。彼女の国際フレンドシップ・ランはゴールまで、あと1キロ余り残っています。

 ヒルトンに戻り、一息付けて、ブロードウェイ50番駅から地下鉄に乗って、マンハッタン島の一番南のサウスフェリー駅で降ります。バッテリーパークからサウス・ストリート・シーポート歴史地区に回ります。ピア17のフルトン・マーケットからブルックリン大橋を見上げて、やはり夜景の方が綺麗とため息をつきます。

 夕方5時に再度、豪華レストラン、タバーン・オン・ザ・グリーンに向かいます。レース前日のもう一つの公式行事、パスタ・パーティで満腹になるためです。真っ暗闇に500mぐらいの行列が出来ています。日本人の姿は見かけません。日本のご馳走に比べると、味気のない炭水化物主体のメニューですが、これが明日本番のエネルギーとなります。待つこと30分、タバーン・オン・ザ・グリーンに入って、マカロニや・・のパスタの類が5種類満載のテーブルから、大皿に山盛って来てペロっと平らげます。まことに美味なるスタミナ食でした。

 パークの外を800mほど北上して、自然史博物館に着きます。金〜土曜日と午後5時から無料開放しています。4階に駆け上って、憧れの恐竜の化石とご対面です。説明書きは英語で、全くわかりません。そこかしこ、親子連れが目立ちます。

 < NYマンハッタンを走り屋道楽衆 街づくりランニング商会 藤田 俊英> (00/11/13)




前のページへ戻る