コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.203

第31回NYシティマラソン、町づくるランニングレポート 第6幕
 11月3日金曜日、午後2時にメトロポリタン美術館を出て、レキシントン街86駅から地下鉄5番に乗って、パーク街33駅で降ります。遅めの昼食を、6番街ヘラルド広場のマンハッタン・モール7階のフードコートで済ませます。

 NY市内には、コンビニの類はありません。デリカテッセンとか言う類が幅を利かせています。ショッピングセンターにあるフードコートもごくまれです。ここのコートも日本人になじみの東南アジア系の食べ物がありません。1軒しかないジャパニーズでシーフードブランチなるメニューを注文します。窓際の席に座って、外を覗くとハングルな看板が多く目に入ります。地図を見ると、リトル・コリアと呼ばれる一角です。

 マジソンスクエア・ガーデンからタイムズスクエアを通ってヒルトンに戻るとすっかり暗くなっていました。途中、私と同じ<YES!TOKYO>の白いキャップを被った二人連れに出くわします。何となく、てれますね。地下1階のツァーデスクを覗いて、明日朝の国際フレンドシップランの案内を確認します。ホテルのロビーには、一見してNYシティマラソンに出場するアフリカのプロフェッショナル・ランナーの姿が増えています。

 NYのマンハッタンは、そこかしこでビルの新築や改修のラッシュです。日本と違って町中の工事現場は無粋きわまる有様です。気の利いたガードマンも見かけませんし、仮囲いもお粗末な物です。工事車両が我が物顔で道を塞いでいますし、溶接の火が歩行者の頭上で炸裂しています。足下の歩道も歩きにくい有様です。こんな不作法な工事現場周辺ですが、別段ニューヨーカーは気にしていない様子です。日本の工事現場が見事に美し過ぎますね。

 < NYマンハッタンを走り屋道楽衆 街づくりランニング商会 藤田 俊英> (00/11/12)




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