コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.199

第31回NYシティマラソン、町づくるランニングレポート 第2幕
 NY現地時間9時20分、JFK空港に着きます。天気は快晴、NY晴れですね。入国審査で脅かされて、荷物を受け取って、税関を通過して、一安心。同じフライトで、障害者のランニングを支援するアキレス・トラッククラブ・ジャパンの一行と鉢合わせします。2年前にNHKのBSがNYマラソンの特番を放送した時の主人公、木村敏雄さんも混ざっています。脳性マヒで左右上下肢・言語が不自由な東京の会社員で、NYで本場のジャズに浸るのが楽しみという方です。

 JFK空港からマンハッタンに向かうハイウェイ678の中央分離帯では、モノレールの高架軌道の工事中です。30年前に出来たJFKのリニューアルに併せて、空港アクセスを強化する魂胆です。メッツの本拠地、シェアスタジアムが正面に見えると、左に曲がってハイウェイ495に入り、マンハッタンの手前で一般道に進路を変更します。そのまま、クインズボローの下段デッキを通って、ミッドタウンに着きます。イーストリバー越しに国連本部ビルが目に入ります。

 57番ストリートを真西にハドソン川まで直進して、レース受付の<THE SHOWPIERS>でバスを降ります。一杯いますよ、はるばるNYまで馳せ参じた世界中のランナーたちが受付会場に。日本語の出来るボランティアが、かいがいしく案内してくれます。ナンバーカードを渡す相当年輩の女性のボケようも、いつも通りです。日本なら、間違いなく寝たきりしてる高齢者がイキイキとボランティアしてますね、この国は。大きめのTシャツと土産物が一杯入ったビニール袋を貰います。この中にナンバーカードや荷物を預ける袋とかが入っています。

 その後、マラソンエキスポ会場に入ります。ナイキ、アシックスとかのスポーツメーカーやスポーツ飲料やトレーニング機器やなんやかんやと盛り沢山の展示が並んでいます。NYシティマラソンは産業振興に直結していますね。それと、世界中のマラソンレースの集客ブースが目立ちます。ロス、ナッシュビル、サンディエゴ、シカゴ、・・と行ってみたいマラソンレースが並んでいます、当然ですが、日本からの集客ブースは皆無です。

 入り口近くに、アキレストラッククラブと競技タイプ車椅子の受付が並んでいました。ここにも、世界中の参加者が受付に顔を見せています。

 < NYマンハッタンを走り屋道楽衆 街づくりランニング商会 藤田 俊英> (00/11/11)




前のページへ戻る