コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.194

ランナーが街づくる、千代田まちネット&桑名市民活動ネット 第3幕
「なんだこれは、若狭湾敦賀から関ヶ原経由で伊勢湾桑名へ行く120キロウルトラランニングのコースじゃないか?」と、身を乗り出しました。黒川さんは、ウルトラランナー?そんな話は聞いたことがありません。

 <中部エコ・メディア・シティ>構想と黒川氏が名付けるプランです。愛知、岐阜、三重、滋賀の4県にまたがる川〜山〜湖沼〜海を結ぶ壮大なエコロジカル・コリドーです。氏の話によると、このような中部山岳〜琵琶湖〜木曽揖斐長良川〜伊勢湾と云う山岳〜湖沼〜河川〜海域の連携は、世界でも希な地形とのことです。氏は、クアラルンプールやカザフスタンでの事例を、何とか日本でも実現させたい、そんな意気込みが感じられました。

 黒川氏の講演が終わって、上品な銀髪の女性司会者が、<中部エコ・メディア・シティ>構想の詳しい話は、後のパネル討論で伺えますかと尋ねると、氏は嬉しそうに頷いていました。詳しく喋る意欲が満々ですね。

コロラドのボルダー市都市計画部長の話が始まります。ピーター・ポラックさんは、ブラウンで統一した身なりが舞台に映えます。パソコンを操って、約30枚の映像をスクリーンに披露します。ボールダー・クリークに沿った歩道を走る映像が1枚だけ、挿入されていました。話の途中、「シドニーでマラソン金メダルの高橋尚子さんがトレーニング・・」とレシーバーから同時通訳の音声が流れます。この会場に座っている方々は、五輪ランナーの話題より、トンボやミミズや狸に狐が気になる人たちらしく、ポラックさんの尚子さんな話題は、全く会場で受けていません。

 < 人口減少下の都市インフラ走談家 街づくりランニング商会 藤田 俊英> (00/10/19)




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