コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.193

ランナーが街づくる、千代田まちネット&桑名市民活動ネット 第2幕
 昨日17日、東京霞ヶ関のイイノホールで開催された日本生態系協会主催の国際シンポジウム<子どもがかがやく21世紀の都市/自然をつなぐ、心をつなぐ>を聴講しました。ざっと、プログラムを紹介しましょう。

10:10〜10:40 基調講演<子どもがかがやく21世紀の都市> 池谷 奉文
10:40〜11:30 講演<エコロジカルな都市空間の思想> 黒川 紀章
11:30〜12:20 報告<米国の新しい都市
        〜コロラド州ボールダーのおける取り組み> ピーター・ポラック
13:20〜14:10 報告<自然との共生を目指すドイツの都市計画>・・・・・・
14:25〜16:10 パネル討論<自然をつなぐ、心をつなぐ> ・・・・・・

 会場は、満員にはほど遠い観客の入りですが、スタッフの数の多さには驚きましたね。あの高橋尚子さん、有森裕子さん、リディア・シモン・・ら世界のトップランナーが、高地トレーニングの拠点にしている町がボールダーで、そこの市役所の都市計画部長が、<子どもがかがやく21世紀の都市/自然をつなぐ、心をつなぐ>がテーマのシンポジウムで話すとあって、何はともあれ馳せ参じました。

 池谷さんは、生態系協会の会長で、相当の有名人との事ですが、私は話を聞くのは初めてです。基調講演<子どもがかがやく21世紀の都市>の要点は、昨今の青少年問題の根幹は、子供の頃の野生生物との接触不足にあるとの事です。他に、<都市計画を川から見直す>、<質素・暖かい・コンパクトな町づくり>・・が耳に残りますね。本職は、獣医師ですって。

 ご存じ黒川さんは、ブラックフォーマルな出で立ちで登場されます。パソコン画像をプロジェクターで映し出して、クアラルンプールやカザフスタンや香港シンセンの大都市計画プロジェクトを紹介され、エコロジカル・コリドーとかを悟らせます。そんな画像が連続して、突然見慣れた地形が大写しになります。能登半島の上空から、伊勢湾の方向を俯瞰した本州横断地形です。

 「なんだこれは、若狭湾敦賀から関ヶ原経由で伊勢湾桑名へ行く120キロウルトラランニングのコースじゃないか?」と、身を乗り出しました。黒川さんは、ウルトラランナー?そんな話は聞いたことがありません。

 < 人口減少下の都市インフラ走談家 街づくりランニング商会 藤田 俊英> (00/10/18)




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