コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.190

30年後の日本、高齢団塊レディーがエアロビクスインフラ その6
 本日8日、<2000藤堂マラソン>に参加しました。伊勢の津の城跡から伊賀の上野のお城の天守閣まで国道163号線を50キロ、途中に長野峠と言う標高700m位な峠を越えます。朝6時半に、桑名からヤマハで津の城跡に着きます。城跡横の高山(こうざん)神社に参ります。城跡には、藤堂高虎の騎馬武者像が建っていました。7時30分、男74人に女7人が伊賀上野を目指してスタートです。

 ちなみに、男性最高齢者は66歳、女性は55歳です。現在放映中の国営テレビの大河ドラマ<葵 徳川三代>で田村亮さんが、藤堂高虎に扮しています。お膝元の三重県でもあまりよく知られていない高虎を、今回のNHKの大河ドラマは売り出していますね。司馬遼太郎さんは、小説<関ヶ原>などで高虎をゴマスリ大名程度にしか紹介していませんが、さすがNHKは時代考証が立派です。

 今年の6月のサロマ100キロ以来、久々のウルトラランニングですから、ジックリと最初の10キロを入ります。10キロを過ぎると、登りが段々と急になって行きます。榊原温泉に青山高原をはるか南にして、長野峠に食らいつきます。15キロから中間地点のトンネル手前までの5キロが胸突き八丁でした。2時間25分で通過。

 トンネルを抜けると伊勢から伊賀の国に変わります。ここからは上野のお城までひたすら服部川の渓流に沿った下りが続きます。風が冷たくなってきます。雨にはなりませんが、終始強風曇天の天候です。国道163号の左側車線の路肩部分を走り続けます。雑草が路肩にはみ出すは、アスファルトの舗装は凸凹だは、と危険この上ないコースですが、贅沢は云ってられません、走れるだけで有り難い事です。

 伊賀上野の市内に入りました。残り2キロからお城に向かって登りが始まります。ゴールは上野城の天守閣の真下の広場です。あんパンとクリームパンとヨーグルトが手渡されます。手頃な石の上に座って腹ごしらえをする、その真下に高さ60mの高石垣が緩やかな弧を描いて内堀の水面に潜っていきます。戦国随一の城郭縄張り師の高虎が家康の命を受けて気付いたのが、この高石垣を持つ上野のお城です。

 んな訳で、本日は高虎の銅像でスタートして50キロ、高虎の築いたお城がゴールの藤堂マラソンの一席でした。

 < 人口減少下の都市インフラ走談家 街づくりランニング商会 藤田 俊英> (00/10/08)




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