コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.184

関ヶ原合戦から400年、シドニー五輪は高橋選手が<金メダル>駆け
 新暦の2000年9月24日、その400年前が旧暦で慶長5年の9月18日でした。関ヶ原の合戦の覇者、家康は三成の居城の佐和山城を完膚無きまでに叩きつぶさせます。石田一族は天守閣で自決し、本丸は炎上します。取り残された侍女たちは逃げ場を失って、女郎ヶ谷の断崖に身を投げています。その頃、当の光成は伊吹山中を身一つで彷徨した後、北近江の高時川の渓流を下っていました。

 昨日23日、午後2時からTBSテレビ系列で<決戦!関ヶ原2000三成型サラリーマンなら日本が変わる!>が放映されていました。小説<大いなる企て>を著した堺屋太一経済企画庁長官と田原総一郎さんが出演していました。長官によると、関ヶ原の合戦の時代背景は現代に酷似しており、今こそ石田三成が求められている。他に2人のゲストが顔を見せていましたが、今が時代の変わり目と言うことですね。

 と言うことで、本日24日に<決戦!シドニー五輪女子マラソン2000高橋尚子型ランナーなら日本が変わる!>になってしまいました。笑顔丸だしで小出監督と絶妙の師弟コンビな尚子さんが、猫背丸だしでリビウコーチと絶妙の夫婦コンビなシモンさんを破って金メダルに輝いてしまいました。時代は、夫婦愛から<師弟の絆>へと変わって行くのでしょうか。

 尚子さんの金メダルなプロジェクト・メイキングを堺屋長官の唱える。必須3条件に当てはめて分析して見ましょう。

1.大義名分を掲げて、民衆の支持を得る〜
 <自分がこの時代に生きた証を残したい>、<シドニーの42キロの自分の走りを見終って、さあ走りに行こうかと外に出る人が多くなったら嬉しい>、とこれが尚子さんの大義名分ですね。

2.スポンサーの獲得、資金と理解が必要
 <セキスイ化学のCIにピッタリなんでしょうね>

3.象徴的人物を担ぐ〜
 <髭の小出監督に直訴して弟子入りした>

 ITが百花繚乱、eコマースが先転万化、団塊夫が他界した後を妻が自由奔放に高齢社会をエンジョイする、そんな21世紀は<NAOKY RUNNER>が、日本中に満ち溢れます。こんな世の中になって、<新戦国女街道>を駆けるウルトラ臑自慢者が、<敦賀〜長浜〜関ヶ原〜大垣〜桑名>を<師弟の絆>でKNOTTING!

 <新戦国女街道/アーバンツーリズム走談 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/09/24)




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