コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.174

高橋尚子がアーバンツーリズムを先駆ける、ボールダー集客走談 第9幕
 今年も来ました。越後湯沢の岩原スキー場、栄屋旅館で2泊3日の走り込み合宿です。合宿3日の午前は、距離走りです。1キロ6分ペース、5分、4分と3グループに分かれて、10キロ、15キロ、20キロ、25キロ、30キロの好きな距離を走ります。例年、快晴のコンディションで汗まみれになって国道17号を走ります。

 9時20分、ざっと20人の6分ペース組が栄屋旅館前をスタートします。薄曇りですが、蒸し暑いですね。9時30分、5分ペース組に混じって20キロ先を目指します。走り初めてすぐ、最後尾になりました。越後湯沢の市内までの急な下り坂で、前ケイコツ筋がチクっと痛みます。足首を引き上げる臑の前外側の筋肉で、昨日のドリルトレーニングで刺激を与えた筋肉です。リディア・シモンさんが大切にする筋肉で、彼女は前ケイコツ筋専用のトレーニングマシーンを自主制作しています。

 坂を下り終えて、魚野川渡って、湯沢市営の屋外プールや陸上競技場の横を進みます。本日は、この付近で健康トリムマラソン大会が開催とかで、警察や大会関係者が訝しく見守る前を国道17号に出て、塩沢方面に向かいます。国道沿いに、<東京から213km**m>の標識が頼りになります。途中にトンネルを2回潜ります。8キロほど走った所で、後発の4分ペース組に立て続けに抜かれます。

 ドライブインの駐車場が10キロ地点、51分少々かかっています。給水を受けて、5キロ先の折り返しへと進みます。道の回りは、コソヒカリの稲穂がググっと頭を垂れています。まもなく稲刈りですね。北上する17号の左側車線の路肩を、前から風を受けて進みます。折り返し2キロ前くらいから、反対車線を先行する仲間さんたちが続きます。私の折り返し後は、ペースが落ちてヘトヘトで20キロに到着です。

 マイクロバスで栄屋に戻り、温泉に浸かって汗を流して、食堂で恒例のカレーライスな昼食を頂いて、終了式です。有吉先生から総括講評を頂きます。今回の参加者には、耳の不自由な20代の男と母親が参加されています。共にランナーです。第15回を数えた<越後湯沢・走り込み合宿>は、年齢はゼロ代から70代と4世代にまたがり、走力はキロ3分から6分に渡りるバリアフリーとユニバーサルが魅力ですね。来年も参加しようっと。

 <都市観光を先駆け/アーバンツーリズム走談 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/09/11)




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