コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.173

高橋尚子がアーバンツーリズムを先駆ける、ボールダー集客走談 第8幕
 今年も来ました。越後湯沢の岩原スキー場、栄屋旅館で2泊3日の走り込み合宿です。合宿2日の午後は温泉ジョギング、約15キロの山道をユックリ走ります。途中、小さなダム湖の周りのクロカン道ややコスモスの咲き誇る原野の一直線道を一団で進みます。このジョギングには、家族連れで参加している子供たちも参加しましたから、ゼロ十代から70十代までが走る、いわば日本人4世代参加の国民的行事と言えるでしょう。

 町が経営する大人300円の天然温泉がゴールになります。男湯は、当地で合宿中の諸団体が、詰めかけて混んでいました。旅館のバスが迎えに来て戻ります。この日の夕食は、走り込み合宿が15回目記念と言うことで屋外バーベキューと成ります。15年間、ホボ同じトレーニングメニューで偉大なるマンネリとか言われていますが、中身が変わらないからこそ、昨年の状態と比較して、今シーズン始めの体調のチェックが出来ます。

 私は、昨年と比べ、千mペース走りで10秒遅く、15キロの温泉ジョギングではメロメロになりました。この状態で9〜10〜11月に相当キチンと走り込みと筋トレをこなす必要を痛感しました。

 夕食後は、ビデオによるランニングフォームの講評です。自分のフォームを見ると情けなくなります。脚が流れる締まりのないフォームです。走りのフォームの良し悪しは、先天的な要素が多分に多く、悪いフォームの遺伝子を親からもらった人は、その後の小中学校と義務教育における悪しき体育の授業内容で、走りの情けなさしか得る物がないようになって、一生走る事から距離を置く人生を送ることになります。

 フォームの好評の前に、私が20分間のタイムを頂いて<走談>を演じました。21世紀の日本は、殊の外、土木と体育の融合が大事であることを、<走り>の漢字を分解して証明します。<走>=<土+ト+人>、土ト人で走る漢字が作れます。土木は<土>と<木>、走りと土木は、<土>なる漢字を共有しています。土が表す、大地、自然、ぬくもり、柔らかさ・・の概念が21世紀の日本を再生します。

 <都市観光を先駆け/アーバンツーリズム走談 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/09/10)




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