コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.170

高橋尚子がアーバンツーリズムを先駆ける、ボールダー集客走談 第5幕
 昨日4日午後、千駄ヶ谷のフジタ本社で土木学会・コンサルタント委員会第9小委員会の会合に参加していました。別名を<e革命起業塾>小委員会と言い、今年の8月から立ち上がりました。ベンチャー起業の暗黒大陸、土木業界にもITを軸にした新しい建設ビジネス・モデルの小さな成功事例を打ち立てたいと念願する藤田の発案です。第1回会合は、8/7日に都庁で木谷部長の<産業振興ビジョン>のプレゼンを拝聴したりしています。

 7人メンバーには、大阪から参加している若手コンサルタントもいまして、私が東京渋谷のビットバレーはこの近く、明治通りを南に歩いて・・と言いますと、是非とも行って見たいとのことで、会合が終わってから探索に出かけました。大阪でも浪速版ビットバレーを中央区西心斎橋のアメリカ村当たりに起こしたい動きがあるそうです。ITでは、大阪は東京に完璧に水をあけられています。何とかしたいでしょう。

 夕方5時頃、東郷神社近く明治通りで目撃しました。完璧な出で立ちのIT版レディースジョガーが一人で颯爽と前方から近づいてすれ違います。BVAの松浦さんかいなと、目を凝らしましたが別人でした。ジョグスピードは時速8キロのユックリさで、上から順にファッションを紹介しますと、長い庇の白いキャップを目深に被り、白いダブリ気味のTシャツ、黒の4分スパッツ、黒いジョギングシューズから白のジョグソックスがチョコっと顔を覗かしています。

 配色は白と黒しかないのですが、これが170cm位の細みな長身にジャストヒットしています。後ろ姿を見送りながら、大阪の若者に、<これが東京のビットバレーの隆盛の証でっせ>と、かねてからの<女性ジョガー産業振興法則>を一くさり語りました。「となったら、気持ちよく汗をかけるインフラがアメリカ村の近くにないと、IT産業が集積しませんか」との彼の疑問に<そらそや。エアロビクスインフラのない町場にIT産業は集積しませんがな>と断言しました。

 大阪の市内地図を見ます。西心斎橋近くにエアロビクスインフラはなさそうです。大阪城公園まで3キロ、中之島公園まで2キロ、チョイと遠いですね。改めて、神宮外苑、代々木公園、新宿中央公園、NHK放送センター周りとかのエアロビクスインフラの集積のある東京都心西部地区の、創造性が特に必要とされるオフィスワーカーに適した立地環境の凄さを再確認いたしました。

 河下@神宮前org.さんのコメントを私なりに修正いたします。
 オジサンの「都会的な生活・仕事」を求める傾向は、今後も変わらないでしょう。/オジサンは地域に発展してもらいたいというよりは、自分がどこに行けば一番「楽しい」か、「やりたいことにチャレンジできる」か、それだけで選んでいる。それを提供できるのが「東京」というインフラである限り、東京の優位性は揺るがないでしょう。間違いなく。

 <都市観光を先駆け/アーバンツーリズム走談 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/09/05)




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