コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.166

高橋尚子がアーバンツーリズムを先駆ける、ボールダー集客走談 別幕
 突然ですが、7/21日に都庁大会議室で開催された産業振興ビジョン・シンポジウム、<市民がつくる国際マラソンは都市観光・産業振興の切り札となるか>にパネリスト出演した佐野吉彦氏の論説が、本日30日の日刊建設工業新聞(発行部数50万部)、「所論緒論」欄に掲載されています。タイトルは<都市とランニングの可能性>です。少々抜粋してみます。

 「からだを使いながら、都市のイメージを把握し、その都市との一体感を感じとれること。一時的な道路占有での移動イベントにも意義はあるが、中心街区に走りやすい<日常的なランニングコース兼都市観光コース>を整備することも、また重要だ。走る風景は健康的な風景。魅力的なランニングコースはその都市の誇りとなりうる、そう考える。

 「いまの時代は、新しい都市をきれいにつくるより、既存の都市のインフラをいかにうまく使いこなすかということのほうが切実だ。」

 「道路が車のためだけに使われているのは、どこかもったいない。こお大きなスペースを都市の活性化のためにうまく活用できないか。そう考えると、伝統の祭礼に限ることなく、あたらしい移動イベント企画することも効果的である。」

 こんな佐野氏の主張は、ほとんど走る生活習慣を持たない建築家仲間では関心を引くものではないとの事です。そう言えば、なんとなく建築家って気障っぽい気がしませんか。妙にファッションに凝ったり、アーティストぶったり・・・。何にせよ米国を追っかけるには、ITインフラの整備だけで事足りる訳でなく、米国人のパワーとスピードを日本人のボディに植え付ける必要があります。

 佐野氏のように、気障っぽくなく都市をユックリ走りながらアメリカンなパワーとスピードを身に備えるようにしましょう。

 <都市観光を先駆け/アーバンツーリズム走談 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/08/30)




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