コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.158

大江戸天下・町人マラソン創設/家康が江戸シティセールス 第4幕
 東さん、北多摩経済事務所(企画調査課兼務)に転勤ですか、多摩でウルトラ100キロ脚自慢イベントを創りましょう。新メンバーに国際派が増えましたね。中尾根課長は前北京駐在員、岩崎係長は前ロスアンゼルス駐在員ですか。北京もロスも<国際市民マラソン>を開催していて、私は参加しました。特に北京は98年から、それまでの日本式エリートランナーがちょい走るスタイルを止め、NYシティマラソン型の都市観光目抜き通りブチ抜き世界市民男女一斉ひた走るスタイルに一新です。

 雑誌<CONGRESS&CONVENNTION>の今年第1四半期号は、<Yes、Tokyo!>を特別企画して、巻頭は<TOKYO A City forMeeting Excellence>なる英語が飾ります。石原都知事のメッセージに続いて、<東京シティセールス推進大会レポート>が見開き2ページで掲載です。推進協議会会長の稲葉興作・東京商工会議所会頭の決意の挨拶を抜粋しましょう。「大交流時代を迎えた今日の世界情勢にそって東京も海外からのビジター誘致を積極的に展開し、都政、産業界、都民が一体になって千客万来の国際交流都市の実現を目指してシティセールス・キャンペーンを推進する」

 東海道400周年記念で、桑名を拠点にしたランニング・イベント検討にさいしての基本スタンスです。「最初は自分で仲間を募って安上がりに、市役所や他の桑名市民の方々にご負担をかけない。この方針を4年間貫いて、2005年の中部国際空港の開港記念の年に、<国際市民>の看板が掲げられるイベントに育て上げる」。大交流時代に開港する千客万来な伊勢湾海上空港、この先駆けとして手作り<120キロウルトラ脚自慢>なる広域連携のイメージが沸き上がって来ました。

 400年前の江戸は、天下各地から<次の世は家康だ>、と目先の利いた職人や商人や芸人が天下各地から集まって来て、慶長<江戸の町割会>なる町人活動ネットワークが自主結成されました。お侍たちは、関ヶ原の合戦に備えて、町割=マチワリ、どころじゃ〜ありません。天下の町人を自認する<江戸の町割会>は、ミッションを確認します。<私たちの町は私たちがつくる:一人一人が自分の思いを町場で形に出来る町場づくり=一人一人が活き活きと輝く町場=すてきな町づくり=町人の町場づくり>、400年後の桑名の町割会のミッションにうり二つですな。

 関ヶ原合戦後の<江戸産業振興ビジョン>の策定が意に添わず、業を煮やした家康は、気晴らしに城外へとジョギングです。ガングロ化粧のモーニング娘風、若妾の集団が伴走します。ものの1キロと走らないうちに家康の息が上がります。1600年八月の十五日、真夏の真っ盛りの夕刻に浜風が心地よい神田の一角、慶長<江戸の町割会>が井戸端談義中でした。そこに家康と若妾のジョガーな一段が喉を潤しに参入します。

 <都市観光マラソン/トキメキ歴史商会 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/08/15)




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