コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.157

大江戸天下・町人マラソン創設/家康が江戸シティセールス 第3幕
 葛飾の瀧澤さん、コメントありがとう。53次な駅伝になるかどうか、先をお楽しみ下さい。

 雑誌<CONGRESS&CONVENNTION>の今年第1四半期号は、<Yes、Tokyo!>を特別企画して、巻頭は<TOKYO A City forMeeting Excellence>なる英語が飾ります。その次のページに見開きで石原都知事のメッセージが登場しています。昨年11月30日に、同じく都庁大会議室で開催された「東京シティセールス・キャンペーン推進協議会」でのキックオフ・メッセージ、「わが東京の活気と魅力を世界にアピールしたい」です。

 知事はメッセージで、東京都の関係者、職員の知恵の無さをグチっていて、推進協議会に名前を連ねている民間の方々の秘蔵のノウハを頂きたいと言っています。「宣伝やマーケティングもなしに、シティセールスといってもしようがない」「2日で帰るところを3〜4日居させる知恵を貸していただきたい」、とてもではありませんが、東京に活気と魅力があることを世界にアピールできる代物とは思えません。

 桑名に出来た市民活動ネットワーク<平成の町割会>の事は、桑名市の知人から教えられました。東海道400周年記念で、桑名を拠点にしたランニング・イベントをランニング学会企画委員として検討を開始していました。企画委員長の東海大学・宇佐美彰朗先生と知人との顔合わせも終わりました。当初、桑名市域で42キロのフルマラソンをと思い立ちましたが、どうも良いコースが見つけられません。マチワリ=町割と言う語感がよろしい、日本人が忘れていた言葉、マチワリが復活です。

 400年前の江戸は、天下各地から<次の世は家康だ>、と目先の利いた職人や商人や芸人が天下各地から集まって来て、マチワリの真っ最中でした。老若男女、貴賤を問いません。今のJR鉄道線、新橋〜有楽町〜東京〜神田〜秋葉原から海に向かって埋め立てがドンドン進みます。埋めた分が自分の土地になるから、そりゃ〜ありがたい話ですよ。こうして人が数多く住み着いて、慶長<江戸の町割会>なる町人活動ネットワークが自主結成されました。

 その頃、家康は板葺きの江戸城で、関ヶ原合戦後の<江戸産業振興ビジョン>の策定の真っ最中でした。三河ならいの家臣どもは、農耕産業の延長でしか<1600年以降の新世紀な江戸IT改革を論じられません。業を煮やした家康は、「やっぱり経済産業は三成には、勝てんな〜」と呻いて、気晴らしに城外へとジョギングです。この時、伴走したガングロ化粧のモーニング娘風、若妾の集団が<江戸産業振興ビジョン>の策定に新風を吹き込みました。

 <都市観光マラソン/トキメキ歴史商会 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/08/15)




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