コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.156

大江戸天下・町人マラソン創設/家康が江戸シティセールス 第2幕
 7/21の<東京都産業振興ビジョン・シンポジウム〜国際マラソンは都市観光・産業振興の切り札となるか〜>、パネル・ディスカッション<東京国際市民マラソン実現!>のパネリストの一人が東京コンベンション・ビジターズビューロー(TCVB)の岡田事業部長でした。東京シティセールス・プロモーション、<Yes、Tokyo!>キャンペーンの紹介等をキャンペーン帽子を被りながら話されました。

 7月31日、岡田事業部長を渋谷の公園通りのオフィスに訪ねて、TCVBの活動内容についていろいろと訪ねました。事業を紹介したパンフレットに雑誌<CONGRESS&CONVENNTION>の今年第1四半期号を頂きました。この雑誌の表紙に石原都知事が登場され、<東京の持つ文化的魅力の形成を基本とした上で、積極的なシティセールスの展開を提唱する>との案内が小さく紹介されています。

 <Yes、Tokyo!>の特別企画巻頭は<TOKYO A City for Meeting Excellence>なる英語が飾っています。「首都東京に活力を取り戻す!先客万来な国際交流都市<東京>を実現し、日本のダイナモとして新たな価値や富みを生み出すエネルギッシュなキャピタル・東京の蘇生をはかる。大きな目標に向けて東京シティセールス・キャンペーンがスタートした。」蘇生をはからないと東京は息を吹き返さない、ここまでせっぱ詰まった認識が込められている東京シティセールスとは思えませんが、取りあえずの危機感は感じました。

 桑名の海ッ縁に第2東名神高速道路が突っ込んで来て、おまけにインターチェンジも整備されます。今、木曽三川の河口には洒落たデザインの橋梁が工事中です。これが開通した暁には、一大物流の拠点が桑名の干拓地に出現する可能性があります。ところが、中心市街地が疲弊しています。山手にできたマイカル桑名とかのお陰で、桑名駅前の昔からある大規模商業施設が空き家になっています。こんな危機感からでしょうか、<平成の町割り会>が発足し、市民活動ネットワークが立ち上がりました。

 400年前の江戸は、天下各地から<次の世は家康だ>、と目先の利いた職人や商人や芸人が天下各地から集まっている最中でした。老若男女、貴賤を問いません。慶長5年8月、下野の小山から立ち戻った家康は、粗末な江戸城でドカっと腰を据えて動きません。福島正則ら諸侯は早くも、西軍との合戦に備え美濃地方に出向いています。家康の関心は合戦に勝つことでなく、勝った後の江戸産業振興ビジョンでした。

 <都市観光マラソン/トキメキ歴史商会 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/08/14)




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