コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.147

東京国際シティマラソン創設/ラン娘が東京シティセールス 第3幕
 国際シテマラソン開催の署名を集める・・の提案が出ています。当然、ランナー以外にも署名を求める手はずになるでしょう。一般市民から多くの賛同を得られるでしょうか。現時点で、ランナーは一般市民の中ではマイナーな存在です。それも歓迎される存在ではありません。場合によっては、放置自転車よりも嫌われている存在なんです。一般歩道を走るマナーがありません。

 スーツ姿で道を歩いている時、向こうからランナーが来ると身構えます。汗まみれで顔をしかめて苦しげに走っています。そこそこのスピードです。さわらぬ神にたたりなし、と道端に寄ってランナーに道を譲ります。後ろから来られると、身の施しようがありません。体が触れ合うと災難です。ランナーの汗がスーツに移ります。気が付いても、なんせ早いスピードですから追っ駆けられません。

 東京都心の道路を普段走る、このマナーをキチっと市民ランナーが身に付ける事が署名の賛同者の多簿に繋がります。一所懸命に天下の往来を走りすぎるから、一般市民から疫病神呼ばわりされるんです。夏場に公道を走るときは、汗がしみ出て乳首がすけるような薄地のTシャツは御法度です。ハッハッゼイゼイな呼吸も都心には相応しくありません。と言って、ランパン・ランシャツの定番ファッションもレースの時は様になりますが、普段の公道ではおぞましい眺めです。

 今、街場のスポーツクラブでエロビックや筋トレや水泳でシェプアップしたレディーたちが、華やかなランニングファッションで公道をユックリ走り初めています。彼女たちの目的はランニングではなく、我が身の美しさをオテントウサマの下の公道で一般市民たちに見せつける事です。ですから一所懸命に走りません。衣装賢明に化粧を施し、ファッションを整えます。走る時は、全身で楽しんでいます。

 ですから、このようなレディースランナーが1人登場すると、都税収入が1億円も増えます。産業が振興し、治安が安全安心、知的レベルが高いとそんな三拍子揃った街場にレディースランナーが登場します。NYを初めとする先進都市の事例が証明しています。

 東京が世界に誇る都市観光のメッカになった証として東京国際シティマラソンの開催を目指すんです。そんな東京に相応しい市民ランナーを増やしましょう。洒落たランニングファッションで身をまとい、一所懸命でなく衣装賢明な仕草でユックリ公道を走る。汗でグッショリな姿は御法度、ハッハッゼイゼイも見苦しい、東京産業振興は市民ランナーが先駆けます。

 <レディースランナーと東京国際シティマラソン 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/08/05)




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