コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.143

夏休7月21日、都庁大会議室<都市観光>シンポジウム 第15幕
 7月21日の午後5時前、東京都庁大会議室から観客が引いて行きます。大会議室を出たホールでご足労頂いた方々にお礼を申し上げます。大学の同窓の方々、前の職場の仲間、土木学会のコンサルタント委員会の幹事さん、その他の方々、それにランニング学会の理事さんたちです。受付の席では、用意して余った封筒入り資料の中身を引き出して、都庁から頂いた分を選りすぐります。

 大会議室の後片づけが始まっています。並べた150席の椅子はそのままにしておく事になりました。何でも、来週7/25に同じ大会議室を使った<都市観光を創る>と言うシンポジウムが開催され、こちらは500人の観客がビッチリと詰めかけるそうです。そらそうでしょう。日経新聞と東京2000年祭実行委員会が共催して、建設省と運輸省がバックに付いて、おまけにパネリストになぜかコシノ・ジュンコ氏が場違いに出演されると言う話です。

 やっとこさで後片づけが終わりました。裏方の渡辺先生と女子学生とパネリストの佐々木さんと私と他2名で、<遊食市場>で打ち上げの一杯をやります。残念ながら司会の渡嘉敷さんは所用ありで帰ってしまいました。生ビールがググっと、喉に応えますね。渡辺先生は、これから内房に行って、ウルトラランナーの合宿に参加するそうです。

 私にとって生まれて初めての<シンポジウム>プロデューサーでした。出演者の選出、日程の調整、開催テーマの決定、全体構成、パネルディスカッションの進行シナリオ、司会者のト書き、舞台構成、会場設定、観客動員、当日の基調講演・・を都庁の産業政策室とランニング学会の事務局の方々と準備を進めました。全く予算のない産業政策室からランニング学会がシンポジウム開催の一切合切を請け負う費用交渉も経験しました。それにしても、安い値段で請け負いました。

 こんな経験がもしかしたら、10年先の<東京国際シティマラソン>開催の際に活かされるかもしれません。欧米の先進諸国、ITが爛漫の国家はランニング・ライフが息づいています。それに引き替え、この<和をもって貴しとなす>国の住民は、体を動かしません。体を動かして汗を流す奴は、見下げられる世間の風潮です。

 この先、まず重要なことは、NYシティマラソンの実物をシカと自前の金と時間を使って見に行くことです。役所や会社の経費で。顎足つきで視察に行っても上っ面しか眺められません。<自分のために走る、好きだから走る>そんな奴らを大勢集めて都市観光産業に仕立てる。これを東京が出来たら、日本も一流国家の仲間入りです。

 <産業振興ビジョン・シンポジウムが初舞台 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/08/02)




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