コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.141

夏休7月21日、都庁大会議室<都市観光>シンポジウム 第13幕
 7月21日の午後4時過ぎ、東京都庁大会議室の舞台の上で、パネルディスカッション「東京国際市民マラソン実現!」が終幕への盛り上がりの最中です。会場からの意見発表が終わり、パネリスト5人の2巡目のメッセージが発せられます。

 市民ランナー佐野さんが、日常的なランニング基盤の整備の必要性を語ります。例えば、皇居周り5キロの周回歩道は信号のなく、ほぼ理想的なジョギングコースで、おまけに警視庁のお巡りさんが24時間警備していますから、安全安心この上なしと言えます。東京を訪問する外国人のファンも多いですが、肝心の東京都や千代田が全く、この事実を把握していません。せめて、近くの日比谷公園いランナーズ館を整備して、着替えやシャワーが可能になれば、そりゃもっと女性のランナーが増えます。

 市民ランナー佐々木さんが、海外マラソンでNYシティを走りに行って、前日の国際フレンドシップランを楽しみたい。

 東海大学の宇佐美先生が東京国際ハーフマラソンにコダワリます。出来ることなら<東京国際ハーフマラソン>のマークを譲り受けて、「首の皮一枚残して繋げたい」と抱負を語ります。

 岡田TCVB事業部長が、東京都域にこだわらず東京ベイエリア域で、マラソンコースを考えても良いのではと提案します。

 漆原産業政策室課長が、東京国際市民マラソンの実現に向けて意見交換が出来るメーリングリスト(run@iri.metro.tokyo.jp)を開設したと伝えます。

 これで、パネリストの2巡目のメッセージは終了しました。なんとなく、会場の観客からため息が漏れます。「ひょっとしたら、ほんまに東京に市民マラソンが出来るんやないか」、そんな感じでした。

 このシンポジウムのテーマ<国際マラソンは都市観光・産業振興の切り札となるか?>、そんな難しい事は知らんわい、しゃ〜けど、NYシティマラソンは話聞いても面白いようやし、なんせ優勝したランナーが明くる日のNY証券取引所の取引開始の鐘を鳴らすぐらいやから、株価上昇の縁起担ぎにはなってるんやろ。そんなら早いこと東京えもやらにゃあきまえんやないか。と、こんな印象がわき上がりますね。

 最後は、ランニング学会理事長の渡辺先生が総括の閉会挨拶です。すでに、会場の参加者には、決議書なる文面が配られています。

 <産業振興ビジョン・シンポジウムが初舞台 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/08/01)




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