コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.136

夏休7月21日、都庁大会議室<都市観光>シンポジウム 第8幕
 7月21日の午後2時過ぎ、東京都庁大会議室の舞台の上で、OHPを写しながら<NYシティマラソンの魅力>を語っています。大会当日より、前日の朝の国際フレンドシップRUNが底抜けに楽しいんです。7時半から国連本部隣のヒロバにゾクゾクと世界百数カ国のランナーが集まります。それぞれの国旗を先頭に並びます。普通のランニング姿では、誰も振り向いてくれません。

 日本女性の浴衣姿に人目が集中します。どの国のマラソン大会でも、日本人男性の日の丸の鉢巻きにハッピ姿は、人気のないわりには、よく見かけます。私の属するツァーの娘さん二人の浴衣姿は天下、いやいや世界一品ですね。二人のコンビネーションが良いんです。女漫才の、いくよ&くるよ、コズエ&ミドリ、ハイヒール、さおり&しおり、懐かしい千里&万里にお浜&こ浜、と全部が浪速の漫才師ですが、この大阪の乗りが彼女たち丸の内在勤者に決まっています。

 白いシーツに口紅で赤い丸を描いた、にわか仕立ての御手製の<日の丸>を二人で携えて、国連広場に立ってるだけで、いろんな国のランナーが写真を一緒に撮らせてくれと列を作ります。私はモッパラ、シッャターの押し役でした。彼女たちは、レース本番よりも、こっちの国際フレンドシップRUNに全力投球しています。

 8時半を過ぎて、セントラルパークに向かって走り始めます。ゆっくり長い時間駆けて走るのが楽しみも増します。紺地に赤い牡丹の花模様の浴衣に橙色の帯を締めた娘さんと水色の浴衣に赤い帯を閉めた娘さんペアは、下駄の代わりのジョギングシューズを履いて駆け始めます。これを各国ランナーが十重二重と囲みます。沿道の観衆からも、黄色い声の大声援です。彼女たち気付けのプロですね、セントラルパークに着いても浴衣の着こなしの乱れはありませんでした。

 と言った事を思い出しながら、基調講演が滞りなく進んでいます。残り10分を切りました。<経済効果>について語る時間になりました。

 <産業振興ビジョン・シンポジウムが初舞台 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/07/25)




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