コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.131

夏休7月21日、都庁大会議室<都市観光>シンポジウム 第3幕
 7月21日の午後11時過ぎ、パネリストの方々が順次到着されます。東海大学の宇佐美先生からは、遅れるとの連絡が入っています。五階の控え室Aでパネルディスカッションの進行を確認します。テーマ<東京国際市民マラソン実現!>を素直に観客に伝えられるか、個々のパネリストが個性を表現しやすいか、コーディネーターが出しゃばり過ぎていないか、・・・とあ〜でもない、コ〜デモナイとイロイロと考えた挙げ句のシナリオを事前にメールで伝えています。

 産業政策室の漆原課長からシンポ開催の打診があったのは、4月初めでした。当初、会場の手配や関係機関への呼びかけを産業政策室が、シンポジウムの舞台上の進行一切はランニング学会が分担し、共催と言う形式で開催すると決まりました。まず、ランニング学会長の群馬大学の山西先生、企画委員会の東海大学の宇佐美先生、理事長の東京学芸大学の渡辺先生と都庁大会議室の空き日時の調整です。

 漆原課長が空き日時を複数指定され、これに3人の先生の都合を合わせて7/21が決定しました。夏休み突入直後の連休の谷間、オキナワサミットと鉢合わせです!ライバル相手が、超大国の首相サミットなら不足がないとかノーテンキな感想を抱いて、シンポ進行の設計に取り掛かります。午後1時30分から5時までがシンポ本番時間、定番通りの基調講演とパネルディスカッションの2幕構成を描きます。

 漆原課長からの注文は<東京国際市民マラソン開催に向けての景気づけ>です。私が昨年9月にチャレンジプロジェクトに提案した内容を実現させるための興行です。そりゃ〜、気合いの入った進行設計でしたが、難問が二つ。まず一つは産業政策室に予算がない!本当にナイ、ないものはねだれない。残る一つが、市民手作りなマラソン大会を開催と言う趣旨から、ランニングやマラソンとかに関連する企業に寄りかからない、当てにしない、頼みに行かない、シンポ開催自体が手作りなことです。

 客寄せパンダは呼ばない。<ランニング学会員と市民ランナーと都庁関係者から出演者を選ぶ>を進行設計の基本とします。パネリストの性別、年齢、職業、ランニングへの関心度、走力・・を幅広く設定しないと万人受けしません。ここらへんの人物選定が興行プロデューサーに取って、一番面白くてシンドくて人から恨まれるプロセスなんです。<この人に決めた>と、連絡しても、「都合が着かない、興味ない、人前で話すなんて、実現性の薄い話に乗らない、・・」いろんな返事で断られます。

 <産業振興ビジョン・シンポジウムが初舞台 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/07/23)




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