コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.129

夏休7月21日、都庁大会議室<都市観光>シンポジウム 第1幕
 7月21日、朝から暑い日でした。雨の心配のない興行日和に、まず感謝です。昨日から、今日の午後の<産業振興ビジョン・シンポジウム>の基調講演の準備にと、気は焦りますが、どうも<NYシティマラソンの魅力と経済効果>を語る<乗り>が湧いてきません。スポーツクラブで汗を掻いて、サウナに入って、一風呂浴びても駄目です。集客が気になります。一体、何人が来て頂けるか?勘定が尽きません。

 夜になって、NHK衛星TVが昨年2回放送して、<感動!NYシティマラソン>のビデオを見直します。この番組は、日本から参加した障害者男女二名とNY在住の重度な障害の女性一名をメインに構成されています。泣かせる内容になっています。98年のNYシティマラソン当日午前6時、重度な障害の女性が医療スタッフを引き連れてスタートします。午前8時、175人の普通の障害者たちがスタートします。一般ランナーは10時52分でした。

 日本から参加した障害者男女二名は、14時間余り駆けてゴールのセントラルパークに同時に着きました。NYの医療スタッフとボディガード付きの女性は、なんと翌朝にゴールです。まる1日以上かかって42キロを踏破していました。幸い、日本人2名を扱った毎日新聞の記事のOHPを持っていますので、やっぱりこの線でNYマラソンの魅力を紹介しましょうと決めて、早々に寝てしまいました。

 午前8時、都庁の産業政策室を訪ねます。ポツネンとした木谷部長が、窓をバックに机に向かい、パソコンを叩いています。産業振興ビジョンを取りまとめ、かなりな憔悴模様と見受けます。産業政策室の皆さんも似たようにお疲れ模様です。午後のシンポジウム、百人の参加があれば、まずは成功かと思いますが確信が湧きません。木谷部長とは、「50人の参加者でも、狼狽えずにチャントやってみます」と話が通じました。

 6月末まで在籍した会社を訪ね、仲の良かった方々に最後の参加依頼です。「退職した藤田の、新規路線の初舞台」と言う触れ込みが通じるかどうか、心細い限りでした。9時30分、再度産業政策室に赴き、会場準備に取り掛かります。

 <産業振興ビジョン・シンポジウムが初舞台 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/07/22)




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