コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.122

サロマ湖のウルトラ100キロ、<ヒマワリ大作戦>な32人駆け(9)−当日7報−
 乾杯〜、冷えた生ビ〜ルをググ〜とあおりま〜す。早速座り込んで、オホーツクの海産珍味をバク付きます。まず、焼き鳥を3本平らげて、その串を使ってズワ〜イなカニのお御足をホジくります。なんせ、50cmの長さ、直径5cmですから、その身の多いこと、生ビ〜ルも立て続けに飲み込みます。

 体育館の床一面にブルーシートが敷かれ、そこかしこで車座が出来て大宴会が出現しています。一段高い舞台には、草鞋の裏のようにマっ黒に日焼けした大顔の高石ともやさんのワンマンショーが始まっています。間違いなく多少酔っぱらっています。それにしても、その元気なこと。この会場の中で一番元気ですね。懐かしの「受験生ブルース」が飛び出しました。

 ともやさんの歌で、この「受験生ブルース」以外の歌は全然思い浮かびませんね。最近、あの「かぐや姫」が再結成されたとか、「五つの赤いフーセン」がどうたらとか、吉田タクロウが何とかかんとかとか、70年代フォークが蘇ってるみたいです。飛び入りが壇上に上がって、ザ・ブロードサイドフォーの名曲<若者たち>を声を張り上げて歌い始めます。そこかしこで、合唱がわき起こっていますよ。

 「君の〜行く道は〜果てし〜なく遠い〜、なのに〜な〜ぜ〜何を求めて〜君はゆくのか〜そんな〜にしてまで〜」、サロマ湖100キロウルトラマラソンには、果てはあります。ワッカ原生花園を往復した2キロ先の大宴会場を求めて、ランナーたちは行くのです、自腹のコズカイと時間と汗をはたいてまで。

 集客都市、都市観光な側面からチョイと感心するのが、<サロマンブルーメンバー>の制度です。100キロを10回以上完走した方だけが入れる会員制度です。今年の15回大会で総勢34人だそうです。胸と背中に張り付けるナンバーカードがサロマンブルーですから、目立ちますね。明走会の岡崎さんが実はそうで、今年で11回連続完走を飾られました。私もあと9回完走して、還暦の年にメンバーになるのを励みにしましょう。

 <さよならパーティ、サロマ湖100キロウルトラン 走談家 藤田 俊英> (00/07/03)




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