コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.112

MXテレビ、「東京インフォーカス」に秋葉原駅前からTOP出演
 6月15日の建設通信新聞、第2面「私論時論」にIT革命に見合った公園整備の話題を3題紹介しています。いずれも、チャレンジ・プロジェクトに提案済みです。秋葉原、渋谷、東久留米が対象地点です。多少長文ですが、ご一読願います。

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建設通信新聞<私論時論>6月15日   トレンド・アナリシスト 藤田 俊英

「コンストラッキー・疾風見聞録 夏一番」

 IT革命が暗黒大陸な建設業界、文系センスを引っ提げた新たな胎動が芽生える。五月十二日、本紙一面に『前田建設・情報システムカンパニー/外販依存度30%めざす/今年度売り上げは2億目標』の見出しが目を引く。ゼネコンが設計・施工と言う理科系分野でIT技術を駆使する、そんな当たり前の話でなさそうだ。一般企業向けにパッケージソフトを提供、保守も含め情報システムや情報インフラの構築を支援すると言う。「自由と自己責任による個人別業績管理により、従業員満足度(ES)が高い組織をめざす」

○《Teens Office Park Field》秋葉原

 本論で過去数回紹介した東京都庁の産業政策室の『産業振興ビジョン』、その後も注目を集め続ける。六月二日午後十時三十分から三十分間、東京十四チャンネルのMXテレビは『東京インフォーカス』で《IT革命は行政計画を変えられるか?》を放送する。IT革命で行政計画を変貌中の仕掛け人、木谷部長を伊藤聡子キャスターが歯切れ良く紹介する。この二人のお召し物と背景セットのカラーコーディネートがピッタリと決まってる。
 番組は従来型の行政計画策定プロセスからIT革命型の策定プロセスの説明へと進み、メーリングリストの魔力を唱える。番組ハイライトは残る十分、自分たちで東京を再生したいと熱く提案したチャレンジ・プロジェクトの事例紹介だ。トップは私たちの提案『Teens Office Park Fieldな秋葉原、電波Teens企業家が大集合』、デジタルサウンドなリズムにフィットしたタイトル映像が眠気を取っ払う。
 五月十五日午後三時、曇天極まる秋葉原駅前で受けた一時間のインタビューの凝縮映像が引き続く。欧米Teens、IT革命の本質を直感した十代の企業家が輩出する。和風十代も可能性ありと踏んで、電波少年のメッカは秋葉原の再開発エリアに“Office Park”と名付けた新しいセンスの公園整備を提案した。渋谷がビットバレーなら秋葉原はTOPフィールドだと、息巻いた姿に赤いネクタイがチグハグなテレビ映り。

○ビットバレーの地に渋谷川の面影を活かした《都市観光》拠点

 新しいセンスの公園整備として、もう二提案をチャレンジ・プロジェクトに掲載済だ。
『ビットバレーの地に渋谷川の面影を活かした《都市観光》拠点の創造』と題した提案は、暗渠化された渋谷川水系の公園を対象とする。JR渋谷駅東口の北側、明治通りから裏原宿に至るキャットストリートの下を渋谷川本流が流れる。この暗渠上部付近の宮下公園と神宮通公園は、細長い敷地形状のまま時代の流れから取り残された感が否めない。また、駅の西側のNHK放送センター正門前の井の頭通りから一本中に入った宇田川緑道は、鰻の寝床の如き敷地形状のままでビルの日陰にひっそりと埋没し、利用者の影もない。
 この当たり一体、舟運が栄え、田園が広がり、水車が回り、唱歌『春の小川』のモデルの河骨川がサラサラした姿を見せていた。時は流れる。今や「世紀末の社会変革期、その主役がインターネットであることに気づいた若いベンチャー企業が東京・渋谷付近に続々と集積している。その土地の風が未来有為の若者を引きつける」、こんな唄い文句の渋谷ビットバレーが商売繁盛中だ。公園整備も変革期、ビットバレーなインフラに様変える。宮下公園と神宮通公園は《青空デジタル楽市楽座》にデジタル舟運が栄え、小商い企業家が群れる。宇田川緑道は《青空フリーオフィス》がISDN端末や携帯電話の中継アンテナを整え、SOHOにさえ入居できないサイバー企業家の卵たちをインキュベートする。

○六仙公園と落合川ジョギング・ウォーキングコースを一体整備

 残る提案は、『新設の六仙公園と黒目・落合川ジョギング・ウォーキングコースを一体整備』だ。東京都公園審議会は、現況は穏やかな起伏のある農地が大半を占める東久留米市中央町三丁目地内に面積十五haの仮称・六仙公園の新設を答申した。『水の森の創造〜清水をまもり、緑を歩く』を全体の基本テーマに据え、雑木林や畑など東久留米市の源風景をイメージした自然型公園とするのが整備計画の要点だ。予定地周辺を歩き回る。
 その北側には落合川が流れ、三km下って黒目川に合流する。黒目&落合川には、河川整備の一環としてジョギング・ウォーキングコースが整備済で、周辺住民の健康増進に役立っている。特に、落合川の毘沙門橋から下流に最近整備された『落合川いこいの水辺』区間は、親水型の河川整備と全天候型ウレタン舗装のコース整備の相互作用で『水の森の創造〜清水をまもり、緑を歩く』と言う公園整備計画の要点を先取り整備した感がする。
 そこで、現存する黒目・落合川のコースと一体化した六仙公園内の専用ジョギング・ウォーキングコースを走る姿が頭に浮かぶ。昨年六月、ランニング学会員の名で『水と緑の遊歩走道』と題した提案書を公園計画課に提出するも、従来型の行政計画策定プロセスには歯が立たない。そんな十月、IT革命型の策定プロセスの流れに沿い、東京再生に繋がる産業振興な方々が喜ぶ知識創造支援型インフラとしてリメーク提案した次第だ。

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 <走り屋・道楽衆 ヘルシーアスリーター家康研究家 藤田 俊英> (00/06/19)




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