コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.102

都の西北早稲田の集客産業、商店会なシティ・セールスがドットコム
 時あたかも、今週の日経新聞夕刊3面「人間発見」欄、「ホテル内なる国際化へ」とのタイトルで、ロイヤルパークホテル総支配人の中村裕氏が登場してますね。第1回目の見出しを紹介しましょう。「世界的な競争の中で個性化迫られる外国人客の支持が生き残りカギ/東京の魅力を世界に紹介」、「ホテルも横並びの時代は終わりました」との事です。さあ、そこでですよ、産業政策室の方々。

●「魅力ある集客都市東京の創造」について
 実は、新たに追加したものでして、中身がまとまっていません。現在、観光については生活文化局で行われています(ご存知かもじれませんが)。

<生活文化局が行った観光は、ホテルが横並びの時代の遺物、フジヤマ、スキヤキ、芸者ガール・・で日本文化の匂いと姿を見せつける見せ物観光で旧式ですね。サイトシーイングと言う、経済振興・雇用創造の観点のない英単語の和訳です>
<集客都市とは、ビジッティング・インダストリーです。産業と雇用の塊、都庁の金庫に税収がザクっと転がり込むリーディング産業になるはずのインダストリーです>

●シティセールスについて
 東京都が世界的な観光競争を意識したのは、1997年の東京都観光事業審議会第12次答申に、「都市観光とは、世界を視野に入れた東京の将来にわたる発展を意図した都市戦略である」と指摘されたことに始まります。1999年の第13次答申において「シティ・セールスが今後の観光行政の展開に必須である」と指摘されています。つまり、都はこれまで積極的に観光産業に取り組んでいなかったわけです。

<東京と愛知に二人の鈴木知事がいました。愛知の知事は、十年前から都市観光=集客産業の振興を掲げていました。丁度、中部新空港が常滑沖に位置決定した頃です><愛知の鈴木さんは、東京の鈴木さんの事を、陳情で頭を下げる必要のない知事、それに比べて私は頭を下げるしか能のない知事と満座を湧かせていました><しかしね、皆さん。知事が頭を下げる県が、これからの観光産業を勝ち取ります。黙っててても日本中から人と物と情報が集まる東京に都市観光は育ちませんね><との鈴木節で、世界中にシティ・セールスしまくって、ついには仏国パリの博覧会協会で2005年の国際博覧会の開催地を勝ち取りました>

●観光産業の経済的波及効果や雇用効果に注目しています。
 産業振興ビジョンにおいて、「東京の活性化を果たす鍵としての21世紀のリーディング産業」と位置付けたいと思っています。
<産業政策がリードする「魅力ある集客都市東京」は、産業政策室の方々が自前の時間と自前の財布を削って、早稲田のリーガロイアルホテルに宿泊して、早稲田商店街の「世界を視野に入れた早稲田の将来にわたる発展を意図した都市戦略」を実感することがスタートですね。内なる国際化の良い見本を体と財布で体得して下さい。

 <シティセールス・集客産業 走談家 走り屋・道楽衆 藤田 俊英> (00/05/24)




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