コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.096

米軍補給廠のハーフマラソン完走後は、Jazzの生演奏が聞きたい
 昨日5月14日、神奈川県相模原市は米陸軍相模補給廠で、「東日本国際親善マラソン大会」に参加しました。午前9時頃にJR横浜線の相模原駅で降りて、北出口のすぐ前が補給廠の入り口です。入り口を入ると、日本の中の外国です。受け付けを済ませ、大会本部の前に設置されたVIPテントに向かいます。テントの一角に、ランニング学会の机と椅子が用意されています。大会本部の脇の表彰台があるステージには、早くもヤンキー娘エアロビック・インストラクターが登場して、準備体操を指導しています。

 ランニング学会はこの大会を後援していますが、学会の方々はほとんど顔をみせません。A3に拡大した走り屋・道楽衆のロゴマーク「胴太短足ペンギン」を3枚、机の前に張りつけます。学会の発行物も、机の上に並べました。突然、大砲の号砲がドンと鳴りまして、開会式が始まります。ステージ上で挨拶される言葉を、脇の台上に立ったおなじみの大和娘さんが、今年もランパンTシャツ姿で手話通訳しています。

 10時に、大砲の合図で5キロの部がスタートします。蒸し暑そうな天気、ランナーを激励する地元の太鼓演奏が聞こえてきます。ハーフの部は、10時50分から、4千人ぐらいな列の最後尾から走り出します。久しぶりの21キロですので、チョーケイジンタイを気遣って、2時間10分程度のゴールを目指します。補給廠の中の平坦な道をグルグル回ります。2キロ半ごとの給水を楽しみに、相模原な走りを満喫でした。

 テントに戻ると、ステージでは年代別の表彰式の真っ最中です。走り終わった方々は、思い思いの米国な雰囲気を楽しんでいます。当然、商魂逞しい模擬店が開店して、本場の米国食を求める長蛇の列ができています。ふと思いました。食い物もいいけど、本場の音楽、それも肉体労働者から誕生したJazzの生演奏が聞きたいですね。ランニングもJazzも、魂と肉体の開放から産まれる知的創造のプロセスが楽しい道楽ですね。

 <街づくりランニング商店 東京ランニング娘プロデューサー 藤田 俊英> (00/05/15)




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