コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.088

オオサカンな北新地、ビットバレーなき浪速の地は水商売学会
 4月28日夜、大阪駅前第3ビルで土木学会関西支部の研究助成「都市河川史研究会〜人々と都市河川の良好な関係を目指して」のキックオフ会合に参加しました。会の代表の大阪市立大学土木工学科の角野教授とは、昨年の9月の土木学会全国大会で知り合う機会を得ました。土木史のセッションで、私が米国オレゴン州の300キロ駅伝の土木史的分析を発表し、続いて先生が浪速の河川整備の土木史的分析を発表されました。

 その後、何回かメールの交換が続いて、先生から新しく立ち上げる土木史研究会に参加要請が来ました。ありがたい話なので、喜んで引き受けました。第1回は、大阪在住の文化人、河内厚郎氏の講演を聞きました。江戸時代、浪速の水辺に芝居小屋が建てられた、江戸の赤穂事件が浪速で上演された、北新地で「水商売学会」を立ち上げている、大阪の集客都市宣言は掛け声倒れ、・・の話が90分続きました。

その後、意見交換に入り、私が東京の川のトレンドを紹介しました。東京の新しい芝居小屋、第2国立と四季の春秋は共に水辺、玉川上水と竹芝埠頭の近くに建つ。渋谷川の水たまり場、渋谷〜原宿にかけてビットバレーな新規ハイテクソフト産業が興隆している。神田川に下水の高度処理水を放流したら鮎が上って来て、お陰で鮎のための街づくり〜川底整備が始まっている。・・と、東京産業ビジョンで知ったネタを披露です。

 会場が妙に静まり返りました。大阪市内には新規ハイテクソフト産業な話題が乏しいらしく、その分2008年の五輪誘致に空しい期待を抱いているようです。大阪商人の機転の利いた先進性が、乏しくなっているようです。

東京都の産業振興ビジョン、チャレンジプロジェクトのことを紹介しようと思いましたが、時間もないので止めました。8月25日に私が走談家として講演することになりました。90分間、大江戸の河川の話題満載な走談を浪速の先生方々にご披露しましょう。東京荒川市民マラソン、市ケ谷濠のビットiランド浮島、チャレンジランニング娘、皇居濠周回ジョギングコース、千代田区の街づくりサポート助成制度・・、そのキーワードは一点突破・全面展開&都市観光ですね。

 <街づくりランニング商店 東京ランニング娘プロデューサー 藤田 俊英> (00/05/01)




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