コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.066

オレゴン・フッドツーコースト駅伝、祭り装束法被旅心 その9
 ロリの5区間は、5.5マイルで下ってから登りが続くハードなコースです。午後1時過ぎは猛暑です。昨年は、青森県黒石市の工務店の棟梁がねぶた衣装に身を包み、神社に拝殿にある縁起物の鈴のミニチュアを首に巻き、シャンシャンの音をかき鳴らしながら走りました。「このランナーは何なんだ?」と、ヤンキーな方々から大変な喝采を受けました。53分掛かって、引き継いだ時は伝統あるねぶた衣装は汗でグッショリ、相当にバテていました。

   今回も、縁起物の鈴のミニチュアを襷代わりに身に付けて、走り繋いでいます。ロリとクリスにしちゃー、気色悪いでしょうね。おまけにシャンシャンと鳴り続けますから。ロリのランニングファッションは、ロングな金髪をキュッと束ねサングラスを掛け、赤いジョグブラと赤白青のジョグパンにナンバーカードと白地の星が人目を引きます。単純に言うと、星条旗を身にまとって走っています。やはり、日本人な8人を意識してます。

 フルマラソンを2時間50分内で走る弁護士です。ミシガンの冬は寒いんですって、言うことの片言しか理解できませんが、単なるかしまし娘でない、育ちの良さと信仰深さが偲ばれる他人への思いやりは、「さっすが、五大湖の知識階級」でした。

 42分で、2号車の6番走者の和田に引継ます。ハイウェイの路面にオレゴンの残暑が充満しています。果たして、普段から全然走っていない和田が・・と不安を感じます。1号車5人の第1ステージな走りが無事終了し、大休止タイムです。第6中継所のある複合ショッピングセンターに向かう途中、やっぱりですね。トボトボ歩いている姿を目撃しました。

 中継所に着き、腹を満たし、日陰でしばし寝ころびます。8番目に走る土佐山田の受験生に元気がありません。ウィラメット川のナイトクルーズで風邪を引いたようです。80分かかって和田が着き、高橋の母が引継ました。彼女も腰の具合が良くないんです。

 <オレゴン駅伝を星条旗なレディース 走り屋・道楽衆 走談家 藤田 俊英> (00/03/25)




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