コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.060

第12回ランニング学会大会・代々木公園瓦版2報
 2日目が始まります。シンポジウム1「21世紀のランニング構造を探る」とのタイトルで、パネラーには元文部大臣の小杉隆氏も登場されています。氏は文部省ランニングクラブを率いた名うての市民ランナーとして有名です。実は、3年前の月刊「シティーランナー」(学研発行)の特集誌面「それでも走る超多忙ランナー」で、氏と私は共演しています。もっとも、氏は見開き2ページに文部省ランニングクラブを多数率いて颯爽と走っています。私は1ページ、シアトル・スーパーソニックスの上下ユニフォームを着込んで、代々木のホコテン道路に架かる歩道橋の上を一人のジョッギング姿でした。いずれにしても、超多忙なインテリランナーの特集でした。

 小杉氏の話が始まり、政治家特有の自慢話が延々と続きます。仕方の無いことですね、選挙も近いですから。最後の方で、最近の警察が交通取り締まりを盾に、道路使用規制を強化したあげく、市民マラソン大会の運営継続に支障を来していることに腹を立てていて、警察庁に苦情を呈していると語られました。「1日ぐらい東京のど真ん中を、ランナーに解放したら」ってな具合ですね。

 この小杉氏の警察庁への苦情の中に、NYマラソンの勝者とレースディレクターが大会翌日のNY証券取引場の開幕のベルを鳴らす事実を加えたら、警察庁の対応も多少は変わると思いますね。おまけに、経済効果が120億円も付け加えてもらえたらと思います。と言うことで、東京でのシティマラソンの開催に、政治家としての活動の一部をさく小杉氏は、東京産業振興ビジョンはチャレンジ・プロジェクトに重要な人かも知れません。

 シンポジウム1が終わりました。会場にいた走友会の面々が元文部大臣に直訴するために回りを取り囲みます。「走友会が高齢化している」「学校体育が危機に面している」「生涯教育でランニング・・」と雑多な申し出が飛び出します。それが済むまでじっと我慢して、やっと私の番になり、東京産業ビジョンとチャレンジ・プロジェクトの事を手短に説明し、東京都市型市民マラソン大会の開催にむけて頑張ってますと自己紹介して「ランニング学会企画委員」の名刺を収めて頂きました。

 <元文部大臣に名詞を渡した 走り屋・道楽衆 走談家 藤田 俊英> (00/03/20)




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