コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.059

オレゴン・フッドツーコースト駅伝、祭り装束法被旅心 その5
 グッドジョブの疑問が氷塊しました。気分良く美術館を出て、ウィラメット川沿いのウォーターフロントパークに着きます。午後3時過ぎの夏の太陽が照りつけ、大噴水の回りは、子供がじゃれています。川沿いの岸壁に約3キロのプロムナードを進みますと、すれ違いますね鈍足なランナーたちと。

 下流に歩く内に、ホーソン大橋、モリソン大橋、バームサイド大橋に取り付く道路の下をくぐって日本庭園に着きます。もう百年以上も前からこの地で、日米交流が始まりました。この当たりから、鉄骨トラス構造で、上下2段の下床面を大陸横断鉄道、上床面を例の路面電車が渡る御歳百歳を越えるスティールブリッジのクラシックな姿が回りを威圧します。明日の夕方は、このプロムナードが駅伝コースになり、そこを私が走る予定です。

 スティールブリッジの踏切を超え、さらに下流に行くと最新型のブロードウェイ大橋が川の水面の遙か上を跨いでいます。日本の石川島播磨重工が架けた細身な橋です。プロムナードが突然、相当にハイクラスな住宅が並ぶ民家の庭先を通ります。しかも、木製デッキ仕立ての床面です。この当たり、昔は倉庫が並んでいました。ここを再開発する時に、洒落た川の上の水上木製プロムナードが庭先を通る高級住宅に仕立てたと言う、日本ではお目に掛かれない風景でした。

 ポートランド2泊目、相変わらずワイルドターキーなバーボンに浸って、明日からの300キロに備えます。どんな、米国ランナーが仲間になるのか楽しみですね。

 <アメリカン・オレゴン駅伝を鉄骨な走り屋・道楽衆 走談家 藤田 俊英> (00/03/19)




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