コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.057

第12回ランニング学会大会・代々木公園瓦版1報
 国立五輪青少年総合センターの国際会議場にいます。今年のランニング学会は、大変盛況です。やはり、シドニーな五輪で、高橋さんが金メダル取れる期待が高まっている世相を反映しているようです。朝8時に会場に来て、早速一般発表の準備をしました。「市民マラソン大会が都市観光政策に与えるソフトパワーを考察する〜東京イメージアップ作戦への適用の可能性を探る〜」で東京都産業振興ビジョンとチャレンジ・プロジェクトを紹介します。

 10時からのキーノートレクチャーでは、神奈川マラソン・レースプロデューサーの三島氏が、「走る文化を演出する、NYシティマラソン」を講演します。配布された資料のデモグラフィックに、99年のNYマラソンの経済効果が147億円と書いてあります。興味をそそるのは、出場者の学歴ですね。なんと、大卒と院卒が7割を占めます、前から言ってますが、米国ではランニングは知識階級のスポーツです。

 NYマラソンの出場者の職業別ランクは、行政管理者がトップ、次いで教育関係者、技術者、弁護士、学生、医師、銀行員、会計士・・です。米国のNYでは、行政管理者はランナーなんですね。日本の東京では、行政管理者は、よくご存知なように毛ほども走りません。そらそうです、んなはしたないこと、女房子供が許しません。

 三島さんの話の最後、レース翌日9時30分にNYマラソンの勝者とレースディレクターはNY証券取引所の開始を伝える鐘を鳴らします。この事を持ってしても、NYシティマラソンがいかにNY経済の振興に貢献しているかがご理解いただけると思います。

 2003年、秋に東京シティマラソンが大盛況に閉幕します。その翌日の東京証券取引所の取引開始の合図は、レースディレクターの私と女子の部優勝の高橋さんが告げます。

 <東京証券取引所御用達 走り屋・道楽衆 走談家 藤田 俊英> (00/03/19)




前のページへ戻る