コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.052

アイリスホール、バンドフェスティバルにタカラズカルな「純愛」
 11日夜、代々木からヤマハに乗って葛飾シンフォニーヒルズまで行きました。地下のアイリスホールでバンドフェスティバル、若手ドッと混むなイベントですよ。司会はGジャンが可愛い板垣泉ちゃん、寸足らずな発声で瀧澤会長を紹介しました。会長はダークな6ボタンダブルスーツをお召し、上着もズボンもポケットはパンパンにはち切れんばかりに膨らんでいました。青木葛飾区長も取りあえず挨拶されました。

 8バンドが2曲15分の演奏をアピールします。私の好みは、3人組パンク系のレトロウイルスと5人組ポップスの(参上)3でした。レトロはとにかく元気、起業家精神が旺盛で、自主レーベルの「東京カウボーイレコード」を持つとか。(参上)は私と同年輩と可愛い女性ボーカルの対比、アラビア味のサウンドが良かった。8番目の4人組ハードロック系の「エバーラースティング」が最後の楽曲で、持続可能性を感じましたね。

 審査中に、東芝EMI「ROSE」が女性ツインボーカルを聞かせます。いきなり「純愛」でした。白いジャケットに黒パンツとズドンとしたドレスの宝塚的組み合わせに30数年前の同様なグループ「ジュンとネネ」を思いだしました。当時はレスビアンが社会現象になっていました。2曲目は八神純子の「水色の雨」でしたが、ここはやっぱりジュンネネの「水色の世界」を唄ってほしかった。「愛することが〜こっわいの〜」、このフレーズは流行りました。

 92年9月27日、オレゴン州のポートランドマラソンを走ってました。海外マラソンツァー案内で、コース沿道に生バンド多数が応援演奏と書いてあり、その気になり、バンドフェスティバル鑑賞マラソンと洒落こみました。このバンドのジャンルが多種多様、老若男女が大勢小勢で演奏を競っていました。なんせ市民ランナーが走る大会ですから、10キロ過ぎたら先頭から最後尾まで30分以上はゆったりと演奏できます。レースが終わると、完走パーティがどっかで始まりますが、ここにも生バンドが演奏を聴かせます。ここのランナーたちの乗りがこれまた、もの凄いんです。

 <カツシカン・バンドフェスティバリー 走り屋・道楽衆 走談家 藤田 俊英> (00/03/13)




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