コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.051

NYシティマラソン、ブルックリン4Ave.はバンドフェスティバル
 98年10月31日、午後はNYのマンハッタンはレキシントン街を南下しブルックリン大橋を目指していました。21番通りと出会う所は、プライベートなグラマシーパークです。このビルの谷間の公園には、着飾った子供たちがハロウィンなパーティの真っ最中、洋風の小悪魔な大群に和風な牛若丸装束や絣の着物が混じっていました。

 センター通りに移り、リトルイタリー、リトルチャイナを過ぎシビックセンター地区に到着、シティホールからブルックリン大橋の取り付けに進みます。古式騒然とした吊り橋が眼の前に姿を現します。この橋の上を対岸のブルックリンに向かって、ハリゴジが主役3人を乗せた車を追っかけました。これが、牛若丸と弁慶の五条大橋の戦いのパロディなんです。

 ブルックリン側の橋台の手前で、ハリゴジはミサイル攻撃を受け絶命します。体中に吊り橋のケーブルを巻き付けて身動きが取れずに、あたかも衣川で満身弓矢だらけの弁慶立ちでした。このテレビ実況映像を見て、静か御前によく似せたヤンキー娘に桜色の打ち掛けを羽織らせていたと言うわけでした。

 明けて11月1日はNYシティマラソン、朝11時前にスタッテン島をスタート、ブルックリンに渡り4Ave.を北上します。4マイル地点から8マイル地点の長い直線区間には、応援するバンド演奏が愉しみです。およそ6キロの間で十を越す数の様々なジャンルのバンドが大音響をかき鳴らします。NYマラソン名物のブルックリン・バンドフェスティバルです。マンハッタンに入ると、ハーレム地区でのバンド演奏がこれまた、愉しみなんですね。

 3月26日は、荒川市民マラソンです。河川敷の中を走る7千人ランナーに地元の和太鼓数グループが威勢の好い響きを聞かせます。江戸っ娘の鉢巻きと法被姿が魅力です。でもロックなエレキバンドの演奏も聞きたい。と言うことで、瀧澤さま、向こう岸のイベントですが、カツシカンなバンドフェスティバルの荒川市民マラソン・特別バージョンをよろしくご検討下さい。

 <「ゴジラ:Godzilla」カツシカン 走り屋・道楽衆 走談家 藤田 俊英> (00/03/12)




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