コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.049

アデレードなナイトショー、ティラナザウルスがすっ飛ばす
 大陸巡りは、その町の博物館に行きます。日本ではまず行かない博物館ですが、大陸に行くとなぜか、恐竜展示会場にすっ飛んでいきます。好きなんです、恐竜の骨の化石。特にスリムアップな足長おじさん、ティラナザウルス、もうウットリします。「ほんまに、綺麗やわ、なんやったら食われてみたい」

 アデレードの博物館には、足跡の化石も展示してありました。ここで、「不思議発見」です。パースで見たハリウッド「ゴジラ」、ハリゴジの足跡を調査するシーンがありました。足跡全体がゴボっと物の見事にへこみ過ぎているようでした。目の前の足跡の化石には、踵に指先にとへこんだ跡があって、その回りはへこんだ分の盛り上がりが残ってました。

 んなことで、アデレードのナイトショーに出かけ、不思議シーンに眼を凝らしました。やっぱり、地面に足形を描いて、その通りに町でよく見かけるバックホーで掘ったんですね。その土を回りに積まずに 、トラックでどっかに持って行ってます。だから、ゴボっとへこみ過ぎていました。リアルな映画監督なら、当然掘った土を回りに置いて、足跡の化石のような盛り上がりを付けたはずですが、今回の監督は、CGとかのハイテク近代映像技術に眼が行きすぎたんでしょう。

 砂浜をを裸足で歩くと、踵に指先の跡はへこみますが、その分横方向に砂が盛り上がると言う子供でも観察して熟知している自然現象を忘れたんですね。皆様もパソコンばっかりにかじり付いていないで、たまには裸足で砂浜を歩く、といっても東京ではしんどい話ですね。

   ナイトショーのエンディング、やっぱりハリゴジの死ぬシーンが気になりました。これについては、また次回と言うことで、丁度時間となりました。

 <豪州「ゴジラ:Godzilla」足跡 走り屋・道楽衆 走談家 藤田 俊英 > (00/03/10)




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