コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.046

天下分け目の関ヶ原、将軍家康の出世街道はNYシティマラソン
 NHKの歌謡コンサートで天童よしみが「出世街道」を唄っています。畠山みどりが40年少し前に、袴を履いて唄ってましたね。今日より明日が、必ず豊かになると皆な無邪気に信じていた時代ですね。アメリカの大統領が、ケネディ〜ジョンソンとなって北爆が始まり、公民権法で米国内は大荒れでした。ロバート・ケネディが暗殺され、ニクソン大統領になってカンボジアに侵攻したのが70年でした。

 日本は大阪万博で浮かれていましたが、米国内は殺伐たる有様でウーマン=リブ運動が起こりました。こんな折り、第1回NYシティマラソンが開催されたのです。フレッド・リボー氏が「せめて1年に1日、人間らしい温もりを感じ合おう」てな具合で、セントラルパークを4周する大会に173人が参加しただけでした。それが、昨年11月は第30回大会、世界100ヶ国から3万人がランナーとして参加、沿道にニューヨーカー300万人が声援する、経済効果100億円の世界一のマラソン大会になっています。

 NYの姉妹都市、東京では臨海副都心で開催されてきたハーフマラソンが都庁の財政なんたらで、来年から中止になりました。愚痴ってもしゃーない、ない袖は振れませんよ。「そんなら、いっちょうやったろかい」と中村美律子の河内音頭の乗りで、私ら走り屋・道楽衆が東京ロードランナーズクラブを立ち上げました。そんなん、本場のNYロードランーナーズクラブに負けまへん。

 強がりは置いといて、9月か10月に江戸城回りのジョッギングコースを走ったり歩いたりの、好き勝手な「江戸城・ランポ(RUN歩)大会」を開催します。土曜か日曜の朝10時から夕方5時まで、いつ来て走り歩こうが、何周回ろうが、途中で風呂屋に行こうが、参加する人の好き勝手。走り屋・道楽衆は半蔵門の所で、「走談コーナー」を作って皆さんに、「東京産業振興ビジョン的リスト・ランニング」を走談しましょう。

 ゆうときますけど、参加者は広場の皆さんが頼りです、当てにしてます。頼まれたら嫌と言えへんのが江戸っ子と聞いています。今年の9月15日は関ヶ原の合戦400周年、こんな絶妙なタイミングに、勝った家康の作った江戸城で、負けた浪速で生まれたランナーが、東京の産業振興に繋がるランポ(RUN歩)大会を言い出しっぺました。こりゃもう早いとこ、Tシャツ作らなあかんようになりました。

 <いよいよNYシティマラソンを真似る 走り屋・道楽衆 走談家 藤田 俊英> (00/03/07)




前のページへ戻る