コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.044

東京産業振興ビジョン、ペンギンマークは春から縁起がいいや
 すっかり春めいてきました。昼休みジョッギングの途中、都庁の第一庁舎と第二庁舎の間の紅梅が鮮やかです。梅の花って、年齢が立つほど魅力を感じるようになるんですね。花よりも幹とか枝の風情の方が色っぽいですね。昨年2月半ば、ランニングがご縁の婦人と兄ちゃんと3人で、古都鎌倉に梅見物とシャレ込みました。古刹庭園で梅を見て、その後料亭で一杯飲んで、風流な如月の一日でした。

 その婦人が2月の末に、新大阪の江坂で結婚式を挙げました。東京と大阪からランニング仲間が参列して、教会のキリスト像に向かって右半分を占領しました。普段は何の音沙汰もない仲間なんですが、オレゴンの300キロ駅伝に一緒のチームで参加しただけの繋がりなんですね。

 式典の後は、皆適当に記念写真と言うことで、花嫁さんと2人で写してもらいました。駅伝完走記念のメダルを持参しまして、それを花嫁さんの胸元に付けての2ショットでした。オレゴン、ポートランドの夏を思いだします。成田に揃った12人のチームメンバーの内数人は初対面同士、年齢、出身、走力もバラバラなんです。そんなメンバーが300キロを走り繋ぎ、時と空間と感動の共有が絆になるんですね。

 新郎新婦を送って、近くのアメリカン酒場で大阪の娘さん3人と男3人が酒盛りです。93年7月の豪州ゴールドコーストマラソンのツァーがご縁の始まり。マラソンの後にケァンズに行くグループを、STAと言うトラベル会社の添乗員が面倒を見ていました。この添乗員とメンバーの波長が合ったんですね。以来、一年に1回の24時間駅伝とクリスマスパーティだけの絆が続きました。

 何年か立つと、そりゃ絆も薄れて行きます。年も取るし、嫁にも行くし、会社も辞めるし・・、人生色々です。オレゴン300キロを走り繋いだ時に全員が来ていたTシャツにペンギンマークをあしらったチームマークが染め抜いてありました。走り屋・道楽衆の原点は、オレゴンの駅伝の12人のメンバーです。ペンギンさんを、再度登場させて走り屋・道楽衆のマークとしました。胴太で短足なペンギンですが、オレゴン仲間の絆を繋げたかった。

 <外形肥満ペンギンはオレゴンの絆 、走り屋・道楽衆 走談家 藤田 俊英> (00/03/06)




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