コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.040

米国オレゴン、フッド山から太平洋にポートランド駅伝走り
 3月1日の午後、都庁都民ホールで開催された消費生活講座「21世紀へ、未来に継ごう地球生活〜環境は私たち消費者がつくる〜」に参加、最前列でパネラーの市毛良枝さんを観察しました。講座の中身は退屈な話の連続で、東京の消費生活の貧困さが丸見えでした。コーディネーターの東大教授のヒステリックな叫びだけが記憶に残りました。

 良枝さんの話、「山に行って排泄物を持ち帰る」を聞いて思わず情景を想像しました。「仕事先にコップを持参して、紙コップを使わない」「部屋を暖冷房をしない」「普段は山に行く格好ですごす」、壇上でのお召し物は、黒いストッキング、黒いロングスカート、黒いタートルネックセーターに、青と白の細いメッシュの上着と省エネファッションに小顔が魅力でした。

 ランニング大会の給水ポイントでは、紙コップ等に入った水を飲んで、使い捨てます。私は、本気で記録を狙いに行く埼玉マラソン以外、ウエストバックにペットボトルを入れて走ります。これですと、好きな時に水分補給できてゴミも出しません。なくなりそうになると、給水ポイントで補給します。

 58回フルマラソンをゴールしましたが、1回だけ途中棄権した苦い思いでがあります。6月最初に東京荒川河川敷を走る大会です。確か30キロあたりの給水ポイントに水がなくなっていました。係りの兄ちゃんが申し訳なさそうな顔で謝っていましたが、30℃を越す暑さで脱水状態になっていたのでしょう、それ以上進む気になれませんでした。怒鳴り散らして、へたりこみました。

 97年8月最後の週末、米国オレゴン州ポートランド近郊を駅伝していました。オレゴン富士フッド山から36区間300数キロを12人で走り繋ぎ、太平洋の東岸にいたる世界最大の駅伝大会です。移動、給水、給食、交通安全・・すべてランナーが自己責任のぶっ通し走りです。自分たちのランナーを区間半ばで給水します。コップはちゃんと回収して、使い続けます。夜が明けて、各チームとも、へとへとになります。給水の回数が増えます。他のチームのランナーにも給水します。チームを越えた連帯感が生まれます。「ほんまに、アメリカはええ国やな〜もう一回来たいな〜」

 <水を持って走る環境に優しい 、走り屋・道楽衆 走談家 藤田 俊英> (00/03/02)




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